アクロディア、Acrodea Koreaの全株式の譲渡と債権放棄を発表…韓国事業から撤退へ 責任の明確化のため役員報酬の減額を実施

アクロディア<3823>は、8月25日、連結子会社Acrodea Korea,Inc.(以下、Acrodea Korea)の全株式をAcrodea Korea代表取締役社長であるJoon Hyung, Kim氏に8月31日付で譲渡することを発表した。また、株式譲渡に際し、Acrodea Koreaの債権放棄を実施することと、役員報酬の減額を実施することも併せて発表している。

アクロディアは、グループで国内及び韓国市場を中心にスマートフォン向けコンテンツやソリューションを提供している。韓国連結子会社であるAcrodea Koreaにおいては、設立以来、グローバル市場をターゲットに、韓国の大手電機メーカー等に対し、携帯電話やスマートフォン向けのミドルウェアなどの開発・提供を行ってきた。

その後スマートフォン市場の拡大により、スマートフォン向けのサービス・ソリューションへ業態を移行し、ソーシャルゲームなど、スマートフォン向けのコンテンツやSNSプラットフォームの提供による売上拡大を目指してきた。しかし、Acrodea Korea及びGimme Corporationにおいては、ソーシャルゲームなどのコンテンツサービスや、韓国SNSプラットフォームのサービスの新たな展開により業績改善を目指していたが、ゲームなどの課金施策の不調やSNSサービスの本格展開に向けた調整に時間を要し顧客獲得施策に遅延が生じたことなどにより、同社グループの業績計画に達しない状況が継続していた。現状においては早期回復が見込めず、同社グループでの事業成長の達成が困難な見通しであり、財政状況へ与える影響などを勘案した結果、今回、株式を譲渡することを決定した。

今後、アクロディアは、同社が展開しているソーシャルゲームやその他スマートフォン向けの各種ソリューションなど、現在推進している成長見込みの高い分野へ経営資源をさらに集中させ、早期に業績の改善を図ることが経営戦略において重要であると判断した。また、本件韓国事業の撤退に伴い、韓国市場で事業展開を行っているGimme Corporationの株式(同社所有割合3.7%、緊密な者または同意している者の所有割合58.9%)についても、株式を譲渡する予定。なお、Gimme Corporation については、業績に与える影響は軽微としている。
 

なお、債権放棄については、2015年8月期第3四半期(個別)にて当該債権に対する貸倒引当金を計上しているため、債権放棄による業績に与える影響は軽微としている。なお、連結上は消去される。また今回の子会社の異動により、Acrodea Korea及びGimme Corporationは、連結対象から除外され、同社は2016年8月期より非連結となる予定。また、本件による業績への影響は現在精査中で、確定次第発表するとしている。

今回の発表に関する経営責任を明確にするため、以下の通り、役員報酬の減額を実施する。

(1)取締役報酬の減額内容
代表取締役社長 役員報酬月額の100%を減額
取締役副社長 役員報酬月額の80%を減額

(2)対象期間
2015年9月から2016年2月までの6ヶ月間

 
THE WHY HOW DO COMPANY株式会社
http://www.acrodea.co.jp/

会社情報

会社名
THE WHY HOW DO COMPANY株式会社
設立
2004年7月
代表者
代表取締役会長 田邊 勝己/代表取締役社長 篠原 洋
決算期
8月
直近業績
売上高9億0100万円、営業損失5億1400万円、経常損失4億0500万円、最終損失5億8100万円(2021年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3823
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