【ゲーム株概況(8/31)】任天堂が大手ゲーム株の中で気を吐く 『モンスト』が一時App Storeから姿を消した余波でミクシィが売られる
8月31日の東京株式市場では、日経平均株価は4日ぶりに反落し、前日比245.84円安の1万8890.48円で取引を終えた。前週末にかけて3日続伸したことで利益確定の売り物が出てきたことに加え、海外市場で重要指標の発表が控えていることも意識された。ただ、そうした中でも東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均はいずれもプラス圏での着地となっており、先行きについては引き続き強気な見方も底流にあるようだ。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、Aiming<3911>やクルーズ<2138>、エイティング<3785>などが高い。いずれも目新しい材料が出てきたわけではないが、Aimingは目先に上場当初の株価水準まで売られてきたことで、調整一巡と見る向きが強まっているもよう。
また、大手ゲーム株では任天堂<7974>が独歩高するなど気を吐いた。為替が前週末と比べて円安で推移したことに加え、前週末に新ゲームシステムの特許を出願していたことが明らかになるなど、次世代機「NX」開発への思惑が株価の下支えとなっているようだ。
半面、アクロディア<3823>の下げがきつく、アエリア<3758>やエクストリーム<6033>、ガーラ<4777>なども安い。アクロディアは米国DVLABSの動画圧縮関連技術を国内・韓国で提供(関連記事)すると発表したことで、前週末にストップ高したこともあって、この日は利益確定売りが優勢な絵展開となった。
ほか、週末に「シリアルコード」の取り扱いに絡んで、一時App Storeから『モンスターストライク』が姿を消す騒動があったミクシィ<2121>も売られた。App Storeでの「シリアルコード」の取り扱いは今後も同社だけにかかわらず、さまざまな波紋を投げかけることになりそうだ。
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■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- 株式会社MIXI
- 設立
- 1997年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 木村 弘毅
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1468億6800万円、営業利益:191億7700万円、経常利益156億6900万円、最終利益70億8200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2121
会社情報
- 会社名
- 株式会社Aiming
- 設立
- 2011年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 椎葉 忠志
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高181億9900万円、営業損益13億900万円の赤字、経常損益11億円の赤字、最終損益22億2700万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3911
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974