ガンホー森下社長「ガマニアとの合弁は国際展開の大きなステップ」 第1弾は『サモンズボード』、『ディバインゲート』も準備中
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、10月22日、台湾大手ゲームパブリッシング企業であるGamania Digital Entertainmentのグループ会社Gamania International Holdingsとの合弁会社「GungHo Gamania(仮)、現地社名:江湖桔子」を設立すると発表したが、Gamania CEOの劉柏園(Albert Liu)氏とガンホー社長の森下一喜氏が台湾で記者会見を行った。
今回、設立する合弁会社は、台湾をはじめ、香港・マカオにおいて、ガンホーをはじめとする人気ゲームアプリの配信を行っていく。その記念すべき第1弾となるタイトルは、日本で戦略性の高さで人気を集めている新世代ボードゲーム『サモンズボード』となる。続いて『ディバインゲート』も提供する予定だ。会社設立と事業開始は11月となる予定で、出資比率はガンホーが51%、Gamania社が49%となる。所在地と代表者はまだ決まっていないとのこと。資本金は500万USドル(日本円で約599万円)。
森下氏は、合弁会社設立について、「Gamaniaは台湾における有数のパブリッシャーとして実力・経験を併せ持っている。合弁会社は、両社の強みを継承し、最強スマホゲーム運営会社にしたい」と抱負を語った。続けて「台湾はGoogle Playの世界TOP5のマーケットで、72%のゲームユーザーがスマホゲームをプレイするなど潜在力が高く、非常に期待している。台湾ユーザーの日本ゲームに対する親和性もあり、今回の協業がガンホーの国際展開の大きなステップになる」と期待を示した。
また、Albert氏は、「スマホゲームの戦国時代ともいえる現状を突破するには、新しいゲームのルールを定義する必要がある。両社は、市場を変え、新しいルールを作れると期待している。両社の強みを活かして、台湾市場を攻めていきたい」とコメントした。さらに「ガンホーは私たちと同じく、ゲームに対する情熱を持っている会社で、両社の開発力と運営力を合わせることで、中華圏で最強ゲームブランドを作り、台湾ゲーム産業に変化を起こしたい」と決意を示した。
会社情報
- 会社名
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
- 設立
- 1998年7月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森下 一喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3765