任天堂、2Q営業益は2億円赤字→89億円黒字に大幅黒字転換! 『Splatoon』の242万本大ヒットに続き、『スーパーマリオメーカー』も188万本と好スタート
任天堂<7974>は、10月28日、2016年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結業績を発表、売上高2041億円(前年同期比19.1%増)、営業利益89億円(前年同期2億円の赤字)、経常利益164億円(前年同期比25.9%減)、四半期純利益114億円(同19.8%減)となった。
2ケタ超の増収に加え、営業利益は前年同期の赤字経常から大幅な黒字転換を達成した。なお、経常利益と四半期純利益が減益となっているのは、前年同期は営業外収益として為替差益155億円が発生したことによる反動が影響している。
販売動向は以下の通り。
<ニンテンドー3DS>
ハードウェアの新しいラインアップとして前期に発売したNewニンテンドー3DS及びNewニンテンドー3DS LLの新色展開などを行い引き続き販売を伸ばし、ハードウェア全体の販売台数は228万台となった。ソフトウェアは、『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』の販売本数が202万本のヒットとなったほか、国内では『リズム天国 ザ・ベスト+』『ファイアーエムブレムif 白夜王国・暗夜王国』『ポケモン超不思議のダンジョン』など多彩なジャンルのタイトル展開により幅広い層のユーザーから人気を集め、また、サードパーティータイトルのミリオンセラーもあった。
海外は前期に発売した『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』などの定番タイトルが堅調に推移し、ソフトウェア全体の販売本数は1,920万本となった。
<Wii U>
スーパーマリオシリーズの新たな提案として9月に全世界で発売した『スーパーマリオメーカー』が188万本と好調なスタートを切った。また、5月に発売した『Splatoon(スプラトゥーン)』が242万本のヒットとなりプラットフォームの活性化に貢献したことなどにより、ハードウェアの販売台数は119万台、ソフトウェアの販売本数は1,237万本となった。
<amiibo>
新たに発売したカード型のamiiboが良い出だしとなったほか、フィギュア型のamiiboについても強い勢いを保ち、販売は引き続き好調に推移した。
■2016年3月期の通期の見通し
ニンテンドー3DSは、10月に全世界で『ゼルダの伝説 トライフォース3銃士』を発売するほか、『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』を12月に日本と欧州で、『ポケモン超不思議のダンジョン』を11月に米国で、来年初頭に欧州で発売する予定。また、サードパーティーからも複数の有力タイトルの発売が予定されている。
Wii Uは、好調に推移している『スーパーマリオメーカー』『Splatoon(スプラトゥーン)』の話題性を維持させ、年末商戦に向けてさらなる販売拡大を目指す。また、amiiboを使って遊ぶ『どうぶつの森 amiiboフェスティバル』を11月に全世界で発売するほか、『マリオテニス ウルトラスマッシュ』『スターフォックス ゼロ』などの新作ソフトを順次発売する。
amiiboは、ラインアップが充実してきている中で『どうぶつの森 amiiboフェスティバル』の発売に合わせて11月より新たにどうぶつの森シリーズのフィギュア型のamiiboを展開し、さらに日本ではどうぶつの森シリーズのカード型amiibo第2弾を10月に発売するなど、amiiboのさらなる販売拡大を目指す。
また、スマートデバイス向けゲームアプリの配信開始を予定している。
2016年3月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高5700億円(前期比3.7%増)、営業利益500億円(同2.0倍)、経常利益550億円(同22.0%減)、当期純利益350億円(同16.4%減)の見込み。主要外貨の為替レートの前提は1ドル=120円、1ユーロ=125円。
なお、これまで未定としていた第2四半期末配当は一株当たり30円(前年同期無配)を実施することを決定。年間配当は現時点で従来予想150円を据え置いており、期末配当予想は120円となる。
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974