【ゲーム株概況(10/30)】2Q業績予想の増額発表でグリーが買われる カプコンは大幅減益もアク抜けの動き 1Q赤字転落でボルテージが大幅続落
10月30日の東京株式市場では、日経平均株価は3日続伸となり、前日比147.39円高の1万9083.10円で取引を終えた。終値で1万9000円台を回復するのは8月28日以来となる。日銀の金融政策決定会合を通過し、これまで手控えムードだった向きがやや買いの動きに流れたようだ。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、カプコン<9697>やグリー<3632>など前日(10月29日)に決算を発表した銘柄の一角が買われた。グリーは、第1四半期(7~9月)決算の発表とともに、第2四半期累計(7~12月)の連結業績予想の上方修正を発表(関連記事)したことが好感されている。
一方、カプコンの第2四半期累計(4~9月)決算は大幅な減益となったものの、むしろこれでアク抜けと見られたようだ。
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ほか、ケイブ<3760>やモバイルファクトリー<3912>が買われた。
半面、ボルテージ<3639>は、29日に発表した2016年6月期の第1四半期(7~9月)の連結業績が赤字決算(関連記事)となったことを嫌気し、大幅続落した。同様に決算発表銘柄ではドリコム<3973>の下げもきつい。また、gumi<3903>やガーラ<4777>が売られ、DeNA<2432>と任天堂<7974>はこの日も大幅続落した。
■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632
会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697
会社情報
- 会社名
- 株式会社ボルテージ
- 設立
- 1999年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 津谷 祐司
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高34億5600万円、営業損益9400万円の赤字、経常利益1500万円、最終利益500万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3639