SNKプレイモアは、11月2日、ゲーム事業の体制強化を行うとともに、パチスロ事業からの撤退を決定したと発表した。
同社は、設立以来、ゲーム開発とパチスロ開発を中心に事業を展開していたが、市場環境の変化に対応すべく、新たな成長戦略について検討を重ねた結果、パチスロ事業から撤退し、ゲーム事業とライセンス事業に経営資源を集中させることで組織体制の強化を図ることを決定した、としている。
●ゲーム事業
ゲーム事業に関しては、将来の成長性が見込めるスマートフォンゲームとコンシューマゲームの開発体制を強化する。スマートフォンゲームについては、現在20タイトル以上のゲームアプリを配信しており、中でも『メタルスラッグ ディフェンス』が全世界2,600万ダウンロードを突破し、収益に大きく貢献。
今後は当社グループ会社である中国大手ゲーム企業のLedoとの技術提携を推進、Ledoのスマートフォンゲームの開発、運営における高い技術力を共有することにより、新たなヒット作の創出を目指す。コンシューマゲームについては、現在、同社として2011年以来の新作コンシューマゲームとなるPlayStation 4専用ソフト『THE KING OF FIGHTERS XIV』を2016年の発売に向け開発中。今後も新作タイトルを継続的に開発していくために、開発者の増員を行うとした。
●ライセンス事業
『ザ・キング・オブ・ファイターズ』、『メタルスラッグ』、『サムライスピリッツ』などの世界的な知名度を誇るIPを所有し、ライセンスビジネスを展開している。中でも中国市場における同社IPの人気は高く、Ledoに許諾したスマートフォンゲーム『拳皇97OL』、OURPALMに許諾した『拳皇98终极之战OL』がアプリストアの上位にランクイン。また現在も複数の大型許諾案件が進行しているという。
今後は、組織体制の強化とともに、パートナー各社との協業により中国市場をはじめとした世界でのライセンスビジネスの拡大を図っていく。
●パチスロ事業
設立以来、ゲームメーカーらしい遊び心溢れるゲーム性と映像表現を特長としたパチスロ機の開発、製造、販売を行ってきたが、昨今の遊技人口の減少傾向に加え、遊技機の規制変更により、今後のパチスロ市場の先行きは不透明な状況であるとし、このような市場環境では事業の将来性を見出すことが困難であると判断したため、パチスロ事業から撤退する。
(1)今後のスケジュール
パチスロ「ビーストバスターズ」をもってパチスロ機の開発、製造、販売を終了する。同社のパチスロ機の故障や修理等のアフターサービスは継続して対応する。
(2)社員の処遇
パチスロ事業部門の社員については、ゲーム事業への配置転換を進めることで、体制強化を図る方針。
会社情報
- 会社名
- 株式会社SNK
- 設立
- 2001年8月
- 代表者
- 葛 志輝
- 決算期
- 7月
- 上場区分
- KOSDAQ