サンリオ<8136>は、本日(6月7日)、オランダのメルシス社との間で行っていた「ミッフィー」の著作権・商標権の権利侵害に関する一連の訴訟について和解した、と発表した。
一連の訴訟は、メルシス社が、サンリオの「キャシー」と呼ばれるウサギ型キャラクターが「ミッフィー」の権利を侵害している旨の訴訟を行い、その差し止めの仮処分が下されていた。逆に、サンリオは、メルシスの権利侵害をしていない旨の訴訟を起こしていた。両社は今回の和解で、全ての訴訟を取り下げることにしたとのこと。また、サンリオは、2009年11月以降、独自の判断で「キャシー」の利用を停止していた。
両社では、「サンリオとメルシスの両社は日本の人々の思いと共にあります。サンリオ、メルシス、ディック・ブルーナは3 月11 日の東日本大震災の犠牲者の皆様に深く哀悼の意を表するとともに、被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。このような情況を鑑みメルシスとサンリオは訴訟を行うことにより費やす両社の諸費用をむしろ日本の復旧・復興のために寄付すべきであるという結論に至りました」としている。
両社は、相互のキャラクターを尊重する立場を堅持するとともに、共同で15万ユーロ(約1750万円)を東日本大震災への義援金として寄付する。またサンリオは、独自の義援金として5000万円の寄付を行う都ともに、1億6000万円相当の衣料やタオルなどの自社商品被災地に寄付している。ハローキティは、16ヵ所の避難所への慰問活動、義援金募金活動を行っているという。