NHNエンターテインメントは、この日(11月25日)、東京都内で、事前登録実施中の新作スマートフォンゲーム『ドリフトガールズ』メディア向け発表&先行体験会を開催した。NHNブラックピックの開発責任者ジュ・ワンホ氏と、日本サービス事業責任者でNHNハンゲームのナム・ヨンア氏が登壇し、ゲームの内容を説明した。
まず、ナム・ヨンア氏が挨拶を行った。まず、『ドリフトガールズ』は、様々な女の子との恋愛と、レーシングの爽快感が楽しめるスマートフォン向けゲームで、子会社NHNブラックピックが開発している。韓国語版は昨年11月に、そして英語版も今年6月にリリースされ、現在、140の国・地域でサービスしている。現在、日本国内での提供に向けて、ローカライズを行っているという。
日本語版の特徴として、個性的な女子が多数登場すること、多数の有名声優を起用したこと、日本人に合わせてストーリーやヒロインを追加したこと、初心者でも楽しめるように難易度調整を行ったことをあげた。現在、日本向けのゲームとして完成度を高めるとともに、リリースとともに大規模なマーケティング展開を考えているとのこと。
続いて、開発責任者である、NHNブラックピックのジュ・ワンホ氏が登壇し、ゲームの概要を説明した後、日本展開にあたって、大きく4つのゲーム要素を追加したことを明かした。
(1)ヒロインレース…通常、ゲームでは助手席に女の子を乗せて挑むことになるが、助手席に座っていた女の子が操縦する。いわゆるオートモードなのだが、女の子はミスをするため、プレイヤーは放置するのではなく、「果敢」「自由」「安定」などと指示を出す必要がある。勝つために気持ちを無視した「果敢」を指示を出すか、逆に結果は問わず女の子の気持ちを優先した指示を出すか、といった選択が迫られる。
(2)クエストシステム。ヒロインから出される課題をクリアしていくと、報酬がもらえるもの。こちらは他のゲームでも多く実装されているものだが、クエストをクリアすると、新しいストーリーが進んだり、絆が深まったりするという。
(3)ストーリーの強化。先行配信しているグローバルのユーザーからは「ストーリーが物足りない」との指摘が出ていたという。65万字以上のストーリーを追加したという。
(4)その他の機能追加。多彩なコンテンツの追加と初心者でも遊びやすいように難易度も用意。UIなどの改修も行い、さらに遊びやすいシステムに変更を加えた。
またリリース後のアップデート計画も発表した。ストーリーのほか、ヒロインを追加していく。担当声優などについては公開されなかった。
「春野如月」…巨大財閥と悪徳政治家のスキャンダルをさがす敏腕記者
「水無美羽」…巨大財閥の末娘らしく育ったお嬢様。ライバルチームのリーダー
「福井真奈美」…優しさあふれる才色兼備の美女。主人公の学生時代の後輩。「恋愛ゲームでは定番の幼馴染キャラ」となる。
「石原 萌恵」…BHグループに所属している美羽のボディガード。柔術の達人。
「新庄直子」…人との関わりが苦手な天才レーサー
「熊井 凛々 & 凛香」…二卵性双子のアイドル歌手とマネージャー
■『ドリフトガール』は恋愛ゲームに自動車
続いて、ゲームの体験を行ったのでその概要も紹介しておこう。ゲームは、いわゆる恋愛要素の入ったレースゲームというよりも、恋愛ゲームにレースゲーム要素が加わったタイトルと言った印象だ。ゲームのサイクルとしては、
(1)レースに出て勝利し、賞金やパーツを得ていく
(2)パーツや強化、乗り換えなどでレースカーを強力なものにする
(3)お気に入りの女の子とデートをして仲を深めていく
となる。
(1)シンプルな操作で楽しめるレースシーン
こちらは迫力のあるドリフトレースが楽しめる。迫力満点のグラフィックだが、操作方法は非常にシンプルだ。レーススタート時のアクセル操作と、ドリフトを決めるときにタイミングよくボタンを押して、曲がりきった時にボタンを離すだけ、である。ただ、タイミングをとるのが意外と難しく、すべてのコーナーでパーフェクトを決めるのは簡単ではない。また、ドリフトするとき、助手席にのっている女の子が声を出して様々なリアクションを見せてくれる。女の子の反応を見るのが本作の醍醐味の一つだろう。
▲スタートシーン。右下のアクセルペダルを押して回転数をコントロールする。最適なゾーンでスタートすれば、好ダッシュが決められる。
▲カーブでは適切なタイミングでドリフトボタンを押す。カーブの途中はずっと押し続けて、コーナーが終わったところで戻せばOKとなる。始めたばかりでもすぐにクリアできるが、「PERFECT」でフルコンボを決めるのは簡単ではない。
▲助手席に乗せる女の子を選ぶことができる。女の子によって反応が違うので、それを楽しむのもいいだろう。
(2)自動車の強化
自分の操作する自動車をパーツや強化(合成)などを駆使してパワーアップしたり、あるいは、より性能の高い自動車に乗り換えたりすることができる。自動車も種類も豊富だ。
自動車やパーツに関しては、レースやミッションなどのクリア時にもらえるが、ショップでもより強力なパーツや自動車が購入できるようだ。お得なパッケージ商品なども用意されているという。プレイ時点ではガチャの存在は確認できなかった。
▲愛車は他の自動車を使って合成することで強化できる。部品の強化も可能だが、その場合、同じ部品同士でのみ行うそうだ。
(3)女の子とのデート
お気に入りの女の子とデートすることができる。女の子の好きそうな場所を選んデートする。例えば、運動好きであれば、スポーツ観戦などが好まれるだろうし、大人しい子であれば静かな場所や映画館などが好まれる。
また会話中の選択肢に応じて好感度が変わるようになっている。仲が深まっていくと、助手席に乗ってくれるほか、お泊りのデートなども可能になるそうだ。また女の子は固有のスキルを持っており、レース中に様々な効果を発揮してくれる。
このほか、着せ替え要素もある。衣装によっては好まれないものもあるので注意が必要だ。
▲日野原真鈴は運動好きな子である。デートも公園や野球場などが好まれるようだ。選択肢も体を動かすものが良いだろう。
▲デートの結果。ハート4になると、なんとお泊りデートもOKになる。記者も試してみたが…。
▲ヒロインごとのグッズが販売されている。限界突破専用の水着とは。。。
最後に、遊んでみた印象としては、レースゲームとしてはシンプルだが奥深い仕上がりと感じた一方、女の子との恋愛ゲームや助手席に乗せて反応を楽しむといった要素は非常に新鮮と感じた。グローバルタイトルとして配信されている本作だが、かなり日本市場を意識した作りとなっている。手軽に楽しめるレーシングゲームを好むユーザー層からはもちろん、美少女ゲームを好む層からも一定の支持を集めるのではないか。
■『ドリフトガールズ』
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会社情報
- 会社名
- NHN
- 設立
- 2013年8月