【ゲーム株概況(12/4)】新作PCブラウザゲーム開始のベクターが異彩を放つS高 新作アプリ事前登録開始のサイバーステップも買われる
12月4日の東京株式市場では、日経平均株価は大幅反落し、前日比435.42円安の1万9504.48円で取引を終えた。3日に欧州中央銀行(ECB)が決定した追加金融緩和策が物足りないものであったとの評価から欧米株式市場が軒並み安の展開となっており、国内市場にもその流れが波及した。米国で11月の雇用統計の発表を日本時間今晩に控えていることも重しとなった。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、全般にさえない銘柄が目立つ中で、ベクター<2656>が異彩を放つストップ高となった。ベクターは、新作PC向けブラウザゲーム『ドラゴニックエイジ』の正式サービスを開始したと発表したことが材料視されている。10月23日には、新作のサービス開始が計画より早まったことにより、第2四半期業績予想の上方修正を発表しており、今回の新作も業績面にポジティブな影響をもたらすのではとの期待が高まっているようだ。
また、ガーラ<4777>やサイバーステップ<3810>が買われたほか、イグニス<3689>やgumi<3903>、クルーズ<2138>がしっかり。サイバーステップは、新作ゲームアプリ『Dash!!スシニンジャ』が12月中旬にリリース予定となり、本日15時より事前登録開始となったことも材料として意識されているもよう。
半面、大和証券が目標株価を1440円から1340円に引き下げたセガサミーHD<6460>がさえない。なお、セガサミーHDは大引け後に2016年3月期業績予想の下方修正を発表(関連記事)しており、週明けの株価動向も懸念される。ほか、シリコンスタジオ<3907>の下げがきつく、ミクシィ<2121>やサイバーエージェント<4751>、エイチーム<3662>なども売られた。
■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- 株式会社べクターホールディングス
- 設立
- 1989年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 渡邊 正輝/代表取締役副社長 加藤 彰宏
- 決算期
- 3月
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 2656
会社情報
- 会社名
- サイバーステップ株式会社
- 設立
- 2000年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 佐藤 類
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高29億8600万円、営業損益14億5500万円の赤字、経常損益15億2000万円の赤字、最終損益14億5800万円の赤字(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3810
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460