任天堂<7974>は、2月2日、2016年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結業績を発表、売上高4256億円(前年同期比3.9%減)、営業利益424億円(同34.4%増)、経常利益552億円(同40.1%減)、四半期純利益405億円(同31.9%減)となった。
営業利益は大幅な増益となっているものの、前年同四半期は為替相場の円安推移により、営業外収益に為替差益が510億円発生していた反動もあり、経常利益と四半期純利益は減益という形になっている。
販売動向は以下の通り。
<ニンテンドー3DS>
ハードウェアの新しいラインアップとして前期に発売したNewニンテンドー3DS及びNewニンテンドー3DS LLが販売の中心となった。ソフトウェアにおいては、全世界で発売した『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』が293万本のヒットを記録したほか、海外においては前期に発売した『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』などの定番タイトルが堅調に推移し、国内では『リズム天国 ザ・ベスト+』『ファイアーエムブレムif 白夜王国・暗夜王国』などが人気を集め、サードパーティータイトルからもミリオンセラーとなるヒット作が生まれた。その結果、ハードウェアの販売台数は588万台、ソフトウェアの販売本数は3,887万本となった。
<Wii U>
『Splatoon(スプラトゥーン)』が406万本、『スーパーマリオメーカー』が334万本と大ヒットを記録し、プラットフォームの活性化に貢献した。また、当期に発売した『ヨッシー ウールワールド』や前期に発売した『マリオカート8』『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』などの定番タイトルも堅調に推移した結果、ハードウェアの販売台数は306万台、ソフトウェアの販売本数は2,262万本となった。
<amiibo>
フィギュア型を約2,050万体、カード型を約2,150万枚販売し、勢いは衰えることなく全世界において好調に推移した。また、ニンテンドー3DSやWii Uのゲームの追加コンテンツなどの販売(ダウンロード売上高合計では305億円)が伸びた。
■2016年3月期の通期の見通し
ニンテンドー3DSでは、ポケットモンスターシリーズのゲームソフト発売20周年にあたる2月27日に、全世界でハード本体にシリーズ初期のゲームソフトが入った限定パックの発売を予定している。また、『マリオ&ソニックAT リオオリンピック』などの自社ソフトや、サードパーティーからも有力タイトルの発売を予定している。
Wii Uでは、好調に推移している『Splatoon(スプラトゥーン)』『スーパーマリオメーカー』の話題性を維持させるとともに、『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセスHD』などの新作ソフトを発売する。
amiiboについても勢いを継続させるべく、ラインアップの充実を図り、amiiboを使った新しいゲーム体験を提案していくことでさらなる販売拡大を目指す。また、スマートデバイス向けアプリ第一弾として『Miitomo(ミートモ)』の配信開始を予定している。
なお、2016年3月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高5700億円(前期比3.7%増)、営業利益500億円(同2.0倍)、経常利益550億円(同22.0%減)、当期純利益350億円(同16.4%減)の見込み。主要外貨の為替レートの前提は1ドル=120円、1ユーロ=125円。
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974