コムシード<3739>は、2月10日、2016年3月期の第3四半期累計(4~12月)の決算(非連結)を発表、売上高8億4400万円(前年同期比3.1%減)、営業利益1700万円(同60.2%減)、経常利益1400万円(同70.4%減)、四半期純損益5000万円の赤字(同4300万円の黒字)となった。前年同期比で大幅減益での着地となったものの、営業利益と経常利益は第2四半期累計までの赤字計上から黒字に転換した。
第3四半期期間は、ソーシャルゲーム『グリパチ』が会員数280万人を突破するなど順調に推移したほか、遅延していたパチスロシミュレーターアプリをリリースしたことで、前年同期を上回る売上及び利益を計上した。これにより、第2四半期累計期間までの損失をカバーし、営業利益、経常利益は黒字を回復した。
しかし、第2四半期累計期間において一部タイトルの開発中止や当初計画していた収益性とのかい離が発生したことによる各資産グループについて固定資産の減損処理を実施し特別損失に減損損失を計上したこと、さらに繰延税金資産の一部を取崩したことによる影響から、引き続き四半期純損益は損失の計上にとどまった。
サービス分野別ごとの状況は以下の通り。
①ソーシャルゲーム
バーチャルホール『グリパチ』が、12月に単月で過去最高売上を記録するなど好調に推移した。定期的な新規アプリの投入やイベントの実施などが功を奏し、第3四半期期間で、会員数が280万人を突破した。また、「GREE」にて、タワーディフェンスゲーム『武装少女』をリリースした。
②パチンコ・パチスロ系スマートフォンアプリ
第2四半期で投入した有力アプリに加え、第3四半期会計期間では『デビルサバイバー2 最後の7日間』のAndroid版を配信開始するなど、第3四半期会計期間にずれ込んだ分のアプリ販売が好調に推移した。
③スマートフォンネイティブアプリ
パブリッシング事業において新タイトルの開発がスタートした。また、新作アプリ『ロジッククラッシュ』は事前登録を開始し、2016年1月のリリスに向けて各種マーケティング施策と最終的な品質調整を行った。
※『ロジッククラッシュ1月27日に配信開始(関連記事)
なお、2016年3月期通期の予想については、11月6日発表した修正予想から変更なく、売上高13億円(前期比7.2%増)、営業利益5000万円(同49.9%減)、経常利益4500万円(同52.1%減)、当期純利益2000万円(同81.7%減)を見込む。
会社情報
- 会社名
- コムシード株式会社
- 設立
- 1991年12月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 塚原 謙次
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高20億9400万円、営業利益3500万円、経常利益1800万円、最終損益6000万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 名証ネクスト
- 証券コード
- 3789