Aiming、15年12月期は営業益8.2倍で着地…『ログレス』けん引役に収益急拡大 QonQでは3四半期連続の減収減益 今期1Qは減収も利益率は改善へ【グラフ追加・追記】

Aiming<3911>は、2月12日、2015年12月期の連結決算を発表、売上高121億6800万円(前年同期比86.4%増)、営業利益28億8300万円(同8.2倍)、経常利益28億5300万円(同8.3倍)、当期純利益19億700円(同3.4倍)となった。
 

既存タイトルは、『剣と魔法のログレス いにしえの女神』が継続したTVCMに加えて、TVCMと連動した屋外広告の取り組みを実施するなど、積極的なプロモーションを展開したことで2015年9月に累計700万ダウンロードを突破し、収益に大きく貢献した。この他リリースから数年を経過する『Lord of Knights』や『幻塔戦記グリフォン』なども引き続き堅調な売上高で推移した。

新規タイトルは、海外よりライセンスを取得した『ひめがみ絵巻』と『ロストレガリア』の配信を開始した。強みであるリサーチ部隊によるゲームの目利き力を活かしたライセンスインの取り組みは、一定の結果を出して収益拡大に貢献した。

自社のタイトルを海外に配信するライセンスアウトの取り組みは、Garena Online Private Limitedを通じて、台湾・香港・マカオにて『剣と魔法のログレス いにしえの女神』の繁体字版の配信を開始した。2015年12月4日時点で台湾のApp Storeセールスランキングで最高1位を記録するなど、今後の海外展開に向け十分な成果をあげることができた。

また、来期以降に向けて、『トライリンク 光の女神と七魔獣』をはじめとした自社タイトルの開発を進めるとともに、FunYours Technology Co.,Ltd.が開発する『プロジェクトAGO(仮称)』やPerfect World Co.,Ltd.の子会社であるFreejoy Technology Limited.が開発する『火炬之光(英名:Torchlight Mobile)』の日本における独占ライセンス契約を締結するなど、タイトル数の拡大にも取り組んだ。

■QonQでは3四半期連続の減収減益に
業績を四半期推移で見てみると、第4四半期期間は売上高が前四半期比7.4%減の27億7600万円、営業利益は同92.3%減の4600万円、経常利益は同91.9%減の4800万円、四半期純利益は同71.4%減の1億700万円と3四半期連続の減収減益となった。売上高の減少に加え、売上原価の上昇が利益率の低下につながっており、おそらくライセンス費用などのコストが負担としてオンしてきているものと思われる。
 

■1Q業績予想は売上高22%減、営業益74%減
なお、2016年12月期通期の予想については、スマートフォンを中心としたオンラインゲーム事業を展開しており、短期的な変化が激しいことなどから、適正かつ合理的な数値の算出が困難であるとして非開示。第1四半期の連結業績予想のみを開示しており、売上高25億円(前年同期比22.9%減)、営業利益3億2000万円(同74.6%減)、経常利益3億2200万円(同74.2%減)、四半期純利益2億円(同75.3%減)の見込み。ちなみにQonQでは減収ながら利益率が改善する予想となっている。