カヤック<3904>は、この日(2月15日)、2015年12月期の決算発表を行うとともに、東京都内で証券アナリスト・機関投資家向けの決算説明会を開催し、ソーシャルゲームの15年10~12月期の売上高が前四半期比10.3%増の5億8500万円となり、過去最高を更新したことを明らかにした。この数字は、AppleやGoogleなどに支払う手数料を除いたネット売上となる。
【関連記事】
・カヤック、15年12月期は売上高37.5億円、営業益3.9億円と1月の予想を上ブレ 今期は2ケタ増収益見通し 4Qは四半期ベースで過去最高の売上高、利益を記録【追記】
拡大のけん引役となったのは、『ぼくらの甲子園!ポケット』で、12月には月次ベースで過去最高を記録したとのことだった。ニコ生やLobi感謝祭への出演のほか、IPとのコラボイベントなどがユーザーから好評だったようだ。今期は甲子園のシーズンに合わせたプロモーション活動を展開しつつ、コラボも積極的に行い、引き続き伸ばしていく考え。
他方、『ポケットフットボーラー』は、ユーザーの継続率などに問題があったため、先に『ポケットフットボーラーPLUS』にバージョンアップしたとのこと。経営陣としては、「厳しい状況にあると認識している」が、改修の効果次第でプロモーションなどの施策を検討していく。2016年12月期の業績予想にはほとんど入れていないそうだ。
なお、先日買収を発表したガルチについては、ソーシャルゲームの開発ラインの強化に加えて、「クライアントワーク(受託開発)」との協業効果が期待されるという。スクウェア・エニックスの依頼で『乖離性ミリオンアーサーVR』を開発したように、足元ではVRゲームへの引き合いが多く、ガルチと共同で開発を行っていくとのこと。
【関連記事】
・カヤック、ゲーム開発会社のガルチを買収 ゲーム開発力を強化、VRを活用したゲーム開発で協業も
なお、説明会の詳細については明日掲載する予定。
会社情報
- 会社名
- 株式会社カヤック
- 設立
- 2005年1月
- 代表者
- 代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高174億6700万円、営業利益10億2100万円、経常利益10億3800万円、最終利益5億1100万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3904