アエリア、15年12月期は戦略的M&Aで売上高3.6倍に拡大も6.1億円の営業赤字を計上 オンラインコンテンツは『アイ★チュウ』好調だが費用先行

アエリア<3758>は、2月15日、2015年12月期の連結決算を発表、売上高41億8700万円(前々期比3.6倍)、営業損益6億1200万円の赤字(前々期8億6100万円の赤字)、経常損益3億8800万円の赤字(同1億6500万円の赤字)、当期純損益7億7800万円の赤字(同3億1200万円の赤字)となった。売上高は大きく膨らんだものの、赤字決算となった。
 

複数の戦略的M&Aを実施したことにより、連結子会社が増加したことで売り上げ規模は急拡大した。しかし、オンラインコンテンツ事業における積極的な先行投資などの影響で営業費用が嵩み、営業損失を計上した。

さらに、経常利益については、第4四半期期間に匿名組合投資利益1億14,7万7000円を営業外収益として計上したが、開発途中のコンテンツの開発中止及びサーバー等機器のリプレイスに伴う固定資産除却損や、収益を見込めなくなった一部タイトルの減損損失、関係会社株式評価損などを特別損失として計上し、最終赤字が大きく拡大した。

セグメント別の状況は以下の通り。

①オンラインコンテンツ事業…売上高12億6244万円(前々期比159.9%増加)、営業損益8億2371万円の赤字(前々期9億4420万円の赤字)
2015年6月にサービスを開始した『アイ★チュウ』の収益が好調に推移したことにより売上高は増加したが、オンラインゲームの収益減少や開発費等の積極的な先行投資により費用も増加した。

②ITサービス事業…売上高は30億1571万円(同324.9%増加)、営業利益2億3470万円(同182.2%増)
データサービス事業を行うエアネットが安定した収益を獲得。2015年4月にインフォトップキャピタルとの株式交換にて、インフォトップ(現 株式会社ファーストペンギン)がITサービス事業に加わったことにより収益が増加した。

なお、2016年12月期通期の予想は、売上高60億円(前期比43.3%増)、営業利益3億円、経常利益4億円、当期純利益2億円を見込んでいる。
 
株式会社アエリア
http://www.aeria.jp/

会社情報

会社名
株式会社アエリア
設立
2002年10月
代表者
代表取締役会長 長嶋 貴之/代表取締役社長 小林 祐介
決算期
12月
直近業績
売上高226億7100万円、営業利益4億7300万円、経常利益7億5200万円、最終利益4億8000万円(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3758
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