新規上場企業の紹介…エディア（東証マザーズ・3935）

同社は、1999年4月にモバイルコンテンツのサービス業務を目的として設立。携帯電話向け公式サイトなどを手掛けてきた。2004年10月には国内初の携帯カーナビ「ドライブステーション」を開始、2005年12月には国内初のSDカード式ポータブルカーナビを開発を開発して発売した。ゲームサービスには、2011年にソーシャルゲーム『ヴィーナス†ブレイド』で進出しており、現在は自社タイトルに加え、他社からの受託・アライアンスなどのゲームアプリケーションも複数開発運用している。

ゲームサービス事業の主なタイトルは以下の通り。
 
一方、ライフサポート事業の主なタイトルは以下の通り。
 
そのほか、融合ジャンルとして、声優の声でお知らせしてくれるお天気アプリ『萌えテレ』や、声優の声やアニメキャラを選んでナビゲートしてくれるナビゲーションアプリ『MAPLUS』なども手掛けている。

業績は2014年2月期までの下降トレンドから底打ち反転の気配を見せている。2015年2月期に売上高9億9100万円（前年同期比28.5％増）、営業利益1200万円（前年同期9100万円の赤字）、経常利益900万円（前年同期7500万円の赤字）、当期純利益900万円 （前年同期1億1000万円の赤字）と2ケタ増収、赤字転換を達成したのに続き、2016年2月期の第3四半期までの累計業績も売上高9億3900万円、営業利益1億2300万円、経常利益1億2100万円、四半期純利益1億1100万円と利益率が大幅に改善している。2014年2月期は、スマートフォン向けゲームアプリ『魔雀ヴィーナスバトル』を2013年7月にリリースしたほか、2014年5月の『マジカルフリック』のリリースに向けた開発を進めていたことが想定され、スマートフォン向けゲームへのシフトに向けた先行投資負担が発生していたものと思われる。
   
また、サービス別の売上高は以下の通り。2015年2月期との比較で、2016年第3四半期までの実績はゲームサービスの売上高比率が大きくアップしている。
 
上場に伴う手取り概算金は、2億1727万円となる見通し。これに第三者割当増資の手取概算額5056万円と合わせた調達資金の使途は以下の通り。

①ゲームサービスにおいて、事業拡大における新規ゲーム開発に伴う投資費用1億5000万円（2017年2月期7500万円、2018年2月期7500万円）。
②ゲームサービスにおける将来の売上規模の拡大を目指し、新規ユーザーの獲得を図るための広告宣伝費5000万円（2017年2月期2500万円、2018年2月期2500万円）。
③組織力強化を目的に管理部門の増員のため、採用費及び人件費1783万円（2017年2月期700万円、2018年2月期1083万円）。
④事業規模拡大に伴うオフィス増床及びオフィス構築費用3000万円（2017年2月期3000万円）。
⑤将来の組織拡大に対応できるよう、販売管理システム及び会計システム等の社内基幹システムの刷新費用2000万円（2018年2月期2000万円）。

なお、上場時発行済み株式162万株と有価証券届出書提出時における想定発行価格1510円から計算した想定時価総額は、24億4620万円となる。


〈単独業績推移〉 注）単位は百万円。2015年11月12日付で1対200株の株式分割を実施しており、一株利益は分割修正を考慮した数字


〈会社概要〉
本社＝東京都千代田区一ツ橋二丁目４番３号
ＵＲＬ＝http://www.edia.co.jp/
社長＝原尾 正紀
設立＝1999年4月9日
発行済株式数＝162万株（上場時）
資本金＝3億2500万円（2016年3月11日現在）
大株主＝原尾正紀61万2200株（36.65％）、夏目三法13万5400株（8.10％）、投資事業組合オリックス8号10万株（5.99％）、田口政実7万9600株（4.76％）、エスシージェイジャパン7万6600株（4.59％）、賀島義成7万4400株（4.45％）、夏目理江5万200株（3.00％）、FEインベスト3万5000株（2.10％）、東森喜代3万4000株（2.04％）、オリックス7号投資事業有限責任組合3万株（1.80％）


〈上場要項〉
公開株式数＝27万9400株（公募＝16万株、売出し＝8万3000株、オーバーアロットメントによる売出し＝3万6400株）
仮条件＝1510円～1630円
ブックビルディング期間＝3月1日～3月7日
公開価格＝3月8日決定予定
申込期間＝3月30日～4月5日
払込期日＝4月6日
売買単位＝100株
主幹事証券＝SBI
監査法人＝太陽有限責任監査法人