ドラマチックアクションRPGとして人気を博し、現在、600万ダウンロードを突破した『消滅都市』。同タイトルにおいて、2015年4月に行われた初のオフラインイベント「第1回 公式全国大会 ニコニコ超会議杯」で優勝したトッププレイヤー「消滅亭やまはん」が、ゲーム内で定期的に行われているランキングイベントの結果からキーとなったポイントを分析していく。
Wright Flyer Studiosの『消滅都市』において、3月1日~3月7日の期間、開催されていたランキングイベント「私を忘れないで ver.1.1」。本稿では、今回のイベントにおいて「総合トップ100」で使われたタマシイや、ランキングを通しての総括をしていく。
■イベント期間
2016年3月1日(火)0:00~3月7日(月)23:59
●ランキングイベントとは?
期間限定で開催される特別クエスト。クリア時に獲得できる「スコア」で、自身の割り振られたグループや、全国のユーザーと競い合うイベントとなっている。獲得したスコアや、最終的なグループ順位に応じて、「フクザワ」や限定タマシイをゲットするために必要な「ガチャ券」などの報酬が手に入る。なお、今回は1グループ800人前後での開催となった。
まずは、今回「総合トップ100」の中で使われていたリーダータマシイをチェック。
・「総合トップ100」人気リーダータマシイランキング
1位(40票) 深淵の闇気功師 ロウ
2位(31票) ショコラプリンセス スミレ
3位(29票) 第六天魔王 織田信長
4位(各1票) プカプカ殺人姫 スミレ
死神を降ろした少女 サユ
(計102票)
※ゲーム内の「総合トップ100」では、102位まで表示されているため102人分で集計
今回のランキングでは、「深淵の闇気功師 ロウ(以下、闇覚醒ロウ)」が1位となったが、2位の「ショコラプリンセス スミレ(以下、ショコスミ)」と9票差、3位の「第六天魔王 織田信長(以下、信長)」とはそこからさらに2票差と、主に上位3キャラが僅差で票を分け合う形となった。
票が割れたのは、今回、リーダー・フレンド共に闇覚醒ロウを編成したチーム、またはリーダーとフレンドにショコスミと信長を編成したチームが主流となったためだろう。各チームの相違点を挙げるとすると、一気に大ダメージを与えられる「自分の攻撃力×○倍」の攻撃スキルと、攻撃力を上げられるスキルを使えるキャラの組み合わせだ。
互いの編成とも、同系統のスキルを使用して2戦目に出現する高防御力の「天才物理学者 サトル」を撃破することに変わりはないのだが、フレンドに信長を想定した場合、ショコスミならHPがMAXの時に7倍の攻撃を放てる利点を活かして一撃で突破が可能なのに対して、闇覚醒ロウでは火力が足りずスムーズな突破が図れない。
また、闇覚醒ロウのリーダースキルが「アングラ系タマシイの攻撃力を3.2倍」なのに対し、信長のタイプが超越系と相性の悪さもあり、中々同じチームに組み込むことが難しかった。こういった理由から、タマシイ単体で見たときの票数こそ闇覚醒ロウが1位だったものの、フレンドを含めた編成で見るのであれば、ショコスミと信長の組み合わせを選択したユーザーが多かったのではないだろうか。
続いて、「総合トップ100」の中で使われていたサブタマシイをチェック。
・「総合トップ100」人気サブタマシイランキング
1位(各102票) 雀鬼 マサト
神の踊り手 シズカ
2位(101票) ドリームワールド ユア
3位(62票) 超存在 タイヨウ
4位(40票) 青い瞳のキャプテン フック
5位(1票) アルティメットP セイジ
(計408票)
※ゲーム内の「総合トップ100」では、102位まで表示されているため102人分で集計
1位は同数の102票で「雀鬼 マサト」と「神の踊り手 シズカ」。続く2位は1票差で「ドリームワールド ユア(以下、ユア)」となったが、5位に入っている「アルティメットP セイジ」は、ステータスの差こそあれど、ユアと同じく「チェインを10プラスする」スキルを使える。このことから、今回のランキングでは、3つの枠は「スフィア変換+飛翔」、「敵攻撃ゲージの遅延」、「チェインアップ」のスキルを使えるキャラで鉄板の組み合わせとなっていたことが伺える。
となると、サブに組み込めるタマシイは残り一枠となるわけだが、ここで「超存在 タイヨウ」と「青い瞳のキャプテン フック(以下、フック)」に票が分かれた。ちなみに、この票の割れ方にはリーダータマシイの選択も深く関わっているのだが、フックの票数が人気リーダータマシイランキング1位の闇覚醒ロウと全く同じ40票であることに気付かれた方はおられるだろうか。
先述した通り、闇覚醒ロウと信長のスキルの組み合わせでは火力が足りなかったところを、フックの攻撃力を2.5倍にするスキルを使用することで補完しているのである。さらに、フックの効果は2回攻撃するまで効果が持続するため、リーダーとフレンドのロウのスキルを綺麗に使い切れるという算段だ。そのほかにも、フックは闇覚醒ロウのリーダースキルとも相性の良いアングラ系であること、スキルレベルをMAXの7近くまで育てていれば闇覚醒ロウとスキルが溜まるタイミングが近いことなどがメリットとなり、闇覚醒ロウをリーダーにした場合に多く使用されていたようだ。
一方、信長やショコスミを始め、闇覚醒ロウ以外の組み合わせでランキングに挑んでいた総合トップ100のユーザーは、残る一枠にタイヨウをチョイス。ボス戦が始まった直後に、敵の現在HPから割合でダメージを与えられるスキルを放つことでタイム短縮を図っていた様子。
先述した通り、大きく分けて2つの編成が目立ったランキングとなったが、これは2チームの能力差が小さくなければ成り立たない。つまり、今回に関して言えば、どちらの編成を選んでも総合トップ100圏内で競り合うことができる編成になっていたということだ。
事実、総合トップ100の1位~10位辺りの最上位にこそショコスミと信長の編成が多かったものの、全体を通して見れば、変異ロウ、ショコスミ、信長らの顔触れが入り乱れる結果となっており、かなり拮抗した戦いになっていたことが伺える。
タマシイの種類が増えたからこそ、ひとつのチームに拘らず、ときには異なる発想で新たな組み合わせに目を向けてみるのもいいかもしれない。
■著者 : 消滅亭やまはん
「寝ても覚めても『消滅都市』」をモットーに生きるプレイヤー兼編集者。『消滅都市』歴1年9ヶ月。ゲームを始めてすぐに「伝説の刑事 リョウコ」に出会い、恋に落ちる。その後、「第1回 公式全国大会 ニコニコ超会議杯」で優勝し、「唯一帝 ナポレオン」を所持する世界で唯一のプレイヤーとなった。
■バックナンバー
・第1回「コール ミー クイーン!」総合トップ100の人気タマシイを発表
・第2回「守るために ver.1.1」総合トップ100の人気タマシイを発表
・第3回「最高の笑顔を」総合トップ100の人気タマシイを発表
・第4回「おひるね猫奇譚」総合トップ100の人気タマシイを発表
・第5回「天使の微笑み」総合トップ100の人気タマシイを発表
・第6回「画竜点睛」総合トップ100の人気タマシイを発表
・第7回「必殺!!女子高生」総合トップ100の人気タマシイを発表
Wright Flyer Studiosの『消滅都市』において、3月1日~3月7日の期間、開催されていたランキングイベント「私を忘れないで ver.1.1」。本稿では、今回のイベントにおいて「総合トップ100」で使われたタマシイや、ランキングを通しての総括をしていく。
■イベント期間
2016年3月1日(火)0:00~3月7日(月)23:59
●ランキングイベントとは?
期間限定で開催される特別クエスト。クリア時に獲得できる「スコア」で、自身の割り振られたグループや、全国のユーザーと競い合うイベントとなっている。獲得したスコアや、最終的なグループ順位に応じて、「フクザワ」や限定タマシイをゲットするために必要な「ガチャ券」などの報酬が手に入る。なお、今回は1グループ800人前後での開催となった。
■「ロウ×ロウ」or「ショコスミ×信長」で票数が三つ巴に
まずは、今回「総合トップ100」の中で使われていたリーダータマシイをチェック。
・「総合トップ100」人気リーダータマシイランキング
1位(40票) 深淵の闇気功師 ロウ
2位(31票) ショコラプリンセス スミレ
3位(29票) 第六天魔王 織田信長
4位(各1票) プカプカ殺人姫 スミレ
死神を降ろした少女 サユ
(計102票)
※ゲーム内の「総合トップ100」では、102位まで表示されているため102人分で集計
今回のランキングでは、「深淵の闇気功師 ロウ(以下、闇覚醒ロウ)」が1位となったが、2位の「ショコラプリンセス スミレ(以下、ショコスミ)」と9票差、3位の「第六天魔王 織田信長(以下、信長)」とはそこからさらに2票差と、主に上位3キャラが僅差で票を分け合う形となった。
票が割れたのは、今回、リーダー・フレンド共に闇覚醒ロウを編成したチーム、またはリーダーとフレンドにショコスミと信長を編成したチームが主流となったためだろう。各チームの相違点を挙げるとすると、一気に大ダメージを与えられる「自分の攻撃力×○倍」の攻撃スキルと、攻撃力を上げられるスキルを使えるキャラの組み合わせだ。
互いの編成とも、同系統のスキルを使用して2戦目に出現する高防御力の「天才物理学者 サトル」を撃破することに変わりはないのだが、フレンドに信長を想定した場合、ショコスミならHPがMAXの時に7倍の攻撃を放てる利点を活かして一撃で突破が可能なのに対して、闇覚醒ロウでは火力が足りずスムーズな突破が図れない。
また、闇覚醒ロウのリーダースキルが「アングラ系タマシイの攻撃力を3.2倍」なのに対し、信長のタイプが超越系と相性の悪さもあり、中々同じチームに組み込むことが難しかった。こういった理由から、タマシイ単体で見たときの票数こそ闇覚醒ロウが1位だったものの、フレンドを含めた編成で見るのであれば、ショコスミと信長の組み合わせを選択したユーザーが多かったのではないだろうか。
■では、「ロウ×ロウ」チームはどうやってネックを解消したの?
続いて、「総合トップ100」の中で使われていたサブタマシイをチェック。
・「総合トップ100」人気サブタマシイランキング
1位(各102票) 雀鬼 マサト
神の踊り手 シズカ
2位(101票) ドリームワールド ユア
3位(62票) 超存在 タイヨウ
4位(40票) 青い瞳のキャプテン フック
5位(1票) アルティメットP セイジ
(計408票)
※ゲーム内の「総合トップ100」では、102位まで表示されているため102人分で集計
1位は同数の102票で「雀鬼 マサト」と「神の踊り手 シズカ」。続く2位は1票差で「ドリームワールド ユア(以下、ユア)」となったが、5位に入っている「アルティメットP セイジ」は、ステータスの差こそあれど、ユアと同じく「チェインを10プラスする」スキルを使える。このことから、今回のランキングでは、3つの枠は「スフィア変換+飛翔」、「敵攻撃ゲージの遅延」、「チェインアップ」のスキルを使えるキャラで鉄板の組み合わせとなっていたことが伺える。
となると、サブに組み込めるタマシイは残り一枠となるわけだが、ここで「超存在 タイヨウ」と「青い瞳のキャプテン フック(以下、フック)」に票が分かれた。ちなみに、この票の割れ方にはリーダータマシイの選択も深く関わっているのだが、フックの票数が人気リーダータマシイランキング1位の闇覚醒ロウと全く同じ40票であることに気付かれた方はおられるだろうか。
先述した通り、闇覚醒ロウと信長のスキルの組み合わせでは火力が足りなかったところを、フックの攻撃力を2.5倍にするスキルを使用することで補完しているのである。さらに、フックの効果は2回攻撃するまで効果が持続するため、リーダーとフレンドのロウのスキルを綺麗に使い切れるという算段だ。そのほかにも、フックは闇覚醒ロウのリーダースキルとも相性の良いアングラ系であること、スキルレベルをMAXの7近くまで育てていれば闇覚醒ロウとスキルが溜まるタイミングが近いことなどがメリットとなり、闇覚醒ロウをリーダーにした場合に多く使用されていたようだ。
一方、信長やショコスミを始め、闇覚醒ロウ以外の組み合わせでランキングに挑んでいた総合トップ100のユーザーは、残る一枠にタイヨウをチョイス。ボス戦が始まった直後に、敵の現在HPから割合でダメージを与えられるスキルを放つことでタイム短縮を図っていた様子。
■ランキングイベント「私を忘れないで ver.1.1」を筆者が総括
先述した通り、大きく分けて2つの編成が目立ったランキングとなったが、これは2チームの能力差が小さくなければ成り立たない。つまり、今回に関して言えば、どちらの編成を選んでも総合トップ100圏内で競り合うことができる編成になっていたということだ。
事実、総合トップ100の1位~10位辺りの最上位にこそショコスミと信長の編成が多かったものの、全体を通して見れば、変異ロウ、ショコスミ、信長らの顔触れが入り乱れる結果となっており、かなり拮抗した戦いになっていたことが伺える。
タマシイの種類が増えたからこそ、ひとつのチームに拘らず、ときには異なる発想で新たな組み合わせに目を向けてみるのもいいかもしれない。
■著者 : 消滅亭やまはん
「寝ても覚めても『消滅都市』」をモットーに生きるプレイヤー兼編集者。『消滅都市』歴1年9ヶ月。ゲームを始めてすぐに「伝説の刑事 リョウコ」に出会い、恋に落ちる。その後、「第1回 公式全国大会 ニコニコ超会議杯」で優勝し、「唯一帝 ナポレオン」を所持する世界で唯一のプレイヤーとなった。
■バックナンバー
・第1回「コール ミー クイーン!」総合トップ100の人気タマシイを発表
・第2回「守るために ver.1.1」総合トップ100の人気タマシイを発表
・第3回「最高の笑顔を」総合トップ100の人気タマシイを発表
・第4回「おひるね猫奇譚」総合トップ100の人気タマシイを発表
・第5回「天使の微笑み」総合トップ100の人気タマシイを発表
・第6回「画竜点睛」総合トップ100の人気タマシイを発表
・第7回「必殺!!女子高生」総合トップ100の人気タマシイを発表
■『消滅都市』
auゲーム
(c) Wright Flyer Studios, Inc.
会社情報
- 会社名
- 株式会社WFS
- 設立
- 2014年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 柳原 陽太