ボルテージ、「第4回 恋愛ドラマアプリシナリオ・イラスト大賞」授賞式を開催…森原すみれさんがシナリオ部門の最優秀賞 横田社長ショートインタビューも


ボルテージ<3699>は、4月14日、2015年10月1日~2016年1月11日に実施した、新人発掘プロジェクト「第4回 恋愛ドラマアプリ シナリオ・イラスト大賞」の授賞式を東京都内で開催した。授賞式には、シナリオ部門・最優秀賞を受賞した森原すみれさん、優秀賞の三花さん、あずきさん、望月碧唯さん、柳田知雪さん、そして、イラスト部門からすずさんが出席し、横田晃洋社長、北島健太郎副社長より、トロフィーと賞金(最優秀賞50万円、優秀賞10万円)が授与された。
 
このコンテストは、次世代の優秀なシナリオライター・イラストレーターの発掘・応援を目的として2012年にスタートし、今回で4回目となった。毎年質の高い作品が多く寄せられ、過去の応募者の中から、恋愛ドラマアプリのシナリオライター・イラストレーターとして活躍する人も出ている。また応募作品数も伸びており、今回は国内部門・インターナショナル部門合わせて800となり、過去最多となった。
 


 
北島健太郎副社長の総評

今回受賞された方だけでなく、応募いただいた方に心よりお礼申し上げます。イラスト部門は最優秀部門は選出できませんでしたが、初期に比べると全体的にレベルが上がっていると思います。シナリオ部門については、どれもベースが非常にしっかりしていて、恋愛ドラマを面白く描いているものが多いと思いました。

特に最優秀賞の作品は、学生寮を舞台にしていて、バスケ部のコーチが相手役という個性的な設定で、それがストーリー展開にも生かされています。またキャラクターも、バスケ部のコーチの人物像が際立っていて、非常に魅力的でした。これまで大賞で受賞された方がボルテージで活躍しておられます。今回、皆様とご縁を持てたということもありますし、これからも一緒に恋愛ドラマアプリを盛り上げていけたらと考えています。
 


 
横田社長ショートインタビュー

――:まず、今回の大賞を振り返っての感想をお願いします。

当社は、ストーリーのエンターテインメントとして、スマホのドラマアプリを拡大しようとしています。ドラマアプリには、マンガや映画、ドラマのシナリオとはまた違った、ストーリーとイラストのあり方があります。ドラマアプリは、いわゆる「ト書き」が少なく、セリフを多用しテンポの良さを重視する点で、小説や映画、マンガ、アニメとは異なります。

当社がこれまで大賞を行ってきたのは、より多くのシナリオライターの方々にドラマアプリのシナリオに取り組んでいただきたいと考えているからです。今回で4回目となりますが、シナリオを見ていても、文章のテンポだけでなく、ドラマアプリにハマりやすい設定の作品が多かったですね。最優秀賞の作品には特にそれが感じられました。



――:これまで4回行ってきましたが、応募作品のレベルは上がっていると感じますか?

いまお話したような基準でみると、レベルは確実に上がっています。当初は、小説のように書かれる方が多かったのですが、ドラマアプリならではのシナリオが増えていると思います。


――:ところで、どのくらいの応募数があったのでしょうか。

多くの方にご参加いただいたおかげで、イラスト、シナリオあわせて約800となりました。過去最高の規模です。


――:作品の審査も大変だったんじゃないですか。

そうですね。まず、プロジェクトの現場が審査して、最終的には役員が審査を行います。おそらく最優秀賞については、総勢で100人を超えるスタッフが読んでいると思います。


――:大賞を実施したことで、ボルテージの作品づくりへの影響はあるのでしょうか?

昨年の最優秀賞の方には実際に作品作りに関わっていただいており、とてもいい影響があります。シナリオ部門の最優秀賞だった保刈愛李さんには『上司と秘密の2LDK』に、イラスト部門の最優秀賞だった、やざわさんには『鏡の中のプリンセス Love Palace』に携わってもらっています。また、受賞された方や応募された方がたとえ当社でなく、他社さんの作品づくりに携わっていたとしても、ドラマアプリ全体のレベルの向上につながっているのであれば、それはそれで幸せなことだと思います。


――:今回受賞された方に期待するところは。

受賞された方を見ていると、若い方が多かったように思います。これからも作品づくりに関わっていただいて、いずれはドラマアプリの「レジェンド」あるいは「大御所」といわれるような存在になってほしいですね。


――:シナリオライターになりたいという方にもすごくいいチャンスになるのではないかと思いますが、大賞はこれらも続けていきたいとお考えですか?

もちろんです。誰でも投稿できる、オープンなコンテストですし、これからも続けていきたいと考えています。


 
受賞者と受賞者コメント

【シナリオ部門】
テーマ:仕事を頑張るアラサー女子に訪れた最後のモテ期!?
 
最優秀賞(1名) 賞金50万円
「学生寮食堂のお姉さんになりました。」 / 森原すみれさん
私は小さいころから物語を考えるのが大好きな子供でした。学生の時も時間さえあれば自分で漫画を描いてみたり、小説をつづったりして過ごしてきました。そして現在では、ありがたくもシナリオライターとしてお仕事をいただき、日々物語をつづっております。
今回の受賞でまだまだ未熟な私ではございますが、受賞する機会をいただき、シナリオライターとしての大きな自信をいただくことができました。この自信を胸に、今後も読み手の方に心ときめくラブストーリーをお届けできるよう日々努力していきたいと思います。
 
-あらすじ-
木下蛍は、シェフをクビになり、社宅も出ることになった崖っぷちアラサー女子。そんな中開催された同窓会で、高校生当時バスケ部のエースだった日向大地と鳴海遥と再会する。酔いで自分の身の上を話した蛍が目覚めた場所は、2人が指導するN高バスケ部の学生寮だった。蛍の料理の腕を見込んだ日向は、「お前に住まいと職を提供してやる」と言って学生寮の食堂調理師になるよう指名する。
横暴な日向のやり方に反発するものの、部員たちの感謝と笑顔に触れることで自分の調理師としての夢を再確認する蛍。そして言葉少なながらも気にかけてくれる鳴海に徐々に惹かれていく。
そんな中、蛍は部員たちの前で日向に堂々と口説かれ、部屋を訪れた鳴海からも「大地なら木下を幸せに出来る」と告げられてしまう。
鳴海に対する想いを確認した蛍は日向の告白を断ろうとするが、実はその告白は日向が鳴海をたき付けるための嘘だったことが分かる。その後改めて想いを伝え合った2人は、気持ちも新たに寮生活をスタートさせる。
 
 
優秀賞(4名) 賞金10万円 
「ずっと言いたくて」 / 三花さん
5年ほど前、子供から私の子供のころの夢を尋ねられ、その時文章を書く仕事に深く憧れを抱いていたことを思い出しました。
それからしばらくして趣味で恋愛小説を書き始めました。昨年友人から教えてもらった恋愛ドラマアプリに夢中になり出した頃、偶然このコンテストの存在を知りました。私もこんなにも人をドキドキさせるような話を書いてみたい、そう思いコンテストに応募することを決意しました。
でもシナリオを書いたことがなく、書き方を知ることからのスタートでした。何度も無謀な挑戦だと諦めかけましたが、その度に友人たちに励まされ何とか応募することができました。私にとっては応募出来ただけでも凄いことなのに、まさか賞までいただけるなんて正直今でも信じられません。
夢を思い出させてくれた子供たち、励ましてくれた友人たち、そしてチャレンジする機会を与えて下さったボルテージ様には感謝の気持ちでいっぱいです。

 
「青春のリスタート」 / あずきさん
私はボルテージさんの恋愛アプリが大好きで、いつかは自分でもシナリオを書いてみたいという想いを持ったのが、今回の応募のきっかけです。
シナリオ初挑戦ということもあり、最初はセリフや展開を何度も変えたりと、試行錯誤を繰り返しました。特に作品にでてくる“早瀬”というキャラクターはクールであまり感情を表に出すタイプではなかったので、いかに些細な行動や、ふとしたセリフで自分の感情の変化や主人公に対する想いを表していくかということを大切にしました。
私自身もドキドキわくわくしながら書くことができ、とても楽しかったです。今回シナリオ作品としては至らない点も多くあったと思いますが、「優秀賞」という素晴らしい評価をいただくことができ、とてもうれしく思っております。


「迷子の恋の行方」 / 望月碧唯さん
私が初めて物語を書いたのは、小学校3年生の時でした。その時、周りで漫画を描くのが流行っていて、私もそれに便乗する形で描き始めたのですが、そこから物語を書くのが面白くなり、中学校3年生の時に小説を書き始めました。その時に初めて書いた小説が恋愛アプリにもありそうな、男の子ばかりのバンドの中に女の子が入っていて皆に好かれる、というお話だったのですが、それを読んでいた友達の一人が、朝登校してきて「今日続き書いてきた?最近これ読むために学校に来てるんだよね」って言ってくれて、それが凄く嬉しくて、物書きになろうと思いました。
それから10年以上経ってしまいましたが、ようやくスタートラインに立てたと思います。
今回の賞の受賞が無かったら夢を諦めていたかもしれないので、本当に嬉しく思います。また私自身、俺様の男の人を書くのが苦手だったので、そういった中でこの賞をいただけたのは自信につながりました。
これからも皆さまにドキドキきゅんきゅんしていただけるような、「これを読んだから仕事頑張ろう」「これ読んでテンション上げよう」と思っていただけるような作品を書いていけたらいいなと思っております。

 
「あのキスの意味、教えて」 / 柳田知雪さん
もともと物語を書くのが好きで小説や脚本は書いていたのですが、なかなかゲームシナリオの書き方が分からず四苦八苦しながら書きました。恋愛ゲームとして評価されるのかどうかとても不安でしたが、今回の受賞で、少し自信をいただき、今後の創作活動の励みにもなったので、嬉しく思います。
今後も私の物語を読んで「このシーンが心に残った」「あそこのセリフが良かったな」と思われるような作品を書いていきたいと思います。

 
【イラスト部門】
テーマ:カレがヒロインを顎クイするカラー / 他モノクロ2点 
 
最優秀賞(1名) 賞金50万円 
該当なし
 
優秀賞(2名) 賞金10万円
すずさん
昨年度も応募させていただいたのですが、その時は実力不足で落選してしまいました。しかし、今回このように「優秀賞」をいただけたことで、この一年で少しは成長できていたと自分でも感じることができ、とても嬉しく思っています。この賞に恥じないように、もっともっとイケメンを描けるように精進していきたいと思います。

もんさん
※都合により、授賞式には出席できなかったため、受賞コメントはなし。

 
(編集部 木村英彦)


 
■関連サイト
 

特設サイト

株式会社ボルテージ
http://www.voltage.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ボルテージ
設立
1999年9月
代表者
代表取締役社長 津谷 祐司
決算期
6月
直近業績
売上高34億5600万円、営業損益9400万円の赤字、経常利益1500万円、最終利益500万円(2024年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3639
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