
コーエーテクモゲームスは、2月6日にダーク戦国アクションRPG「仁王」シリーズ最新作『仁王3』(PlayStation5/Steam)を発売する。これに合わせて、2月2日に「『仁王3』 完成発表会」をGINZA SIX 「観世能楽堂」にて開催した。本稿では、その模様をレポートしていく。

当日は、『仁王』シリーズ初代プロデューサーを務めた代表取締役社長の鯉沼久史氏をはじめ、安田文彦ゼネラルプロデューサー、柴田剛平プロデューサーが登壇し、本作に関する最新情報、ならびに開発秘話を紹介した。
また、『仁王3』に出演する俳優の土屋太鳳さんと本郷奏多さんがキャラクターのイメージに合わせた華やかな和装で登場し、役作りの裏側やアフレコ時のエピソードを語るトークセッションを行った。さらに、イベント翌日の2月3日は“節分”であることから、厄を払い本作の成功を祈願する特別企画として、本郷さんが『仁王3』を実際にプレイし“鬼”と戦う追難式に挑戦した。
■全世界シリーズ累計出荷本数850万突破の期待作!
まずは、鯉沼氏が登壇して来場者への挨拶を行った。
▲『仁王』シリーズ初代プロデューサー兼コーエーテクモゲームス代表取締役社長の鯉沼久史氏。
これまで、初代『仁王』と『仁王2』を合わせたシリーズ累計出荷本数は全世界で850万本を突破。同社を代表するシリーズのひとつへと成長している。
鯉沼氏は「(本シリーズは)刺激的なアクションと戦国の舞台が特徴的な作品となっているが、『仁王3』ではオープンフィールドの採用や、サムライとニンジャの2つの戦闘スタイルなど、ナンバリング新作に相応しい進化に挑戦した」とコメント。これにより、世界中のゲームファンの期待に応えるクオリティーの高い作品に仕上がっていると自信を覗かせた。
■“死にゲー”の緊張感はそのままに、自由度が進化
ここからは、安田氏と柴田が登壇。改めて『仁王』シリーズについて振り返った後、『仁王3』の紹介を行った。
▲『仁王3』ゼネラルプロデューサーの安田文彦氏(写真右)と、『仁王3』プロデューサーの柴田剛平氏(写真左)。
▲初代『仁王』は2017年に登場。続編となる『仁王2』は2020年に発売され、どちらも日本ゲーム大賞の「優秀賞」を獲得している。
ナンバリング最新作となる『仁王3』は、2025年6月に配信された体験版や、東京ゲームショウ2025に出展した試遊版から多くのフィードバックを得て、製品版へと反映している。また、1月29日より配信されている、セーブデータが引き継ぎ可能な体験版に関しては、世界中で楽しんでいただけている感覚があると柴田氏が話した。
さて、ここからはいよいよ『仁王3』の情報を公開。
今作では、最大3人でのマルチプレイが可能となっており、装備品や成長アイテムの回収、攻略ルートの開拓など、広大なフィールドをオンライン上のフレンドと共に自由に探索することができる。
また、『仁王』シリーズが持つ緊張感はそのままに、オープンフィールドを採用することで攻略の自由度はアップ!安田氏は「フィールドをくまなく探索して、たくさん落命していただきたいと思います」と“死にゲー”と謳われる『仁王』シリーズらしいコメントをファンに送った。
さらに、今作にて大きく手が加えられたバトルについても言及。『仁王3』では、従来の操作感に近い「サムライ」スタイルと、新たに加わった「ニンジャ」スタイルの2つを瞬時に切り替えて戦うことができる。
バトルを進化させた理由について柴田氏は「新しいスタイルを加えることでこれまでの手触りや見た目を変えられると思ってチャレンジしました」とコメント。その際、日本を代表するものとしてニンジャが採用されたと経緯を語った。
最後は、『仁王3』の物語について。本作では、時代を超える若い将軍の物語が展開するという。そのため、戦国時代のほかにも平安や幕末など、さまざまな時代が登場する。その中でひと際輝きを放っているのが豪華俳優陣の存在だ。主人公・竹千代の弟である“国松”を演じるのは本郷奏多さん。神秘的な女性“卑弥呼”を土屋太鳳さんが演じる。

▲声だけでなく外見も本人の要素が取り入れられているため、まるで重厚なドラマを見ているような感覚に陥りそうだ。
■“闇”を抱えた弟・徳川国松と謎多き女王・卑弥呼を演じた2人が登壇
ここで徳川国松役を務めた本郷さん、卑弥呼役を務めた土屋さんが登壇。
▲2人は『仁王3』という作品にもピッタリな着物での登場となった。
まず、本郷さん演じる徳川国松は、主人公・竹千代の弟で、次期将軍と目されるほど優秀な人物。しかし、突如、家康の一言で将軍になる道が閉ざされるという複雑な生い立ちや感情が交わる役どころとなる。自身の役柄について本郷さんは「これまで闇落ちする役をたくさん演じてきた経験を活かして国松を演じさせていただきました」とコメント。
一方、土屋さん演じる卑弥呼は、時代を超えた先で出会う重要な役。神秘的な力を持っていたとされる伝説な女王だ。卑弥呼について土屋さんは「誰もが知っている人物だけど、謎に包まれている存在だと思います。それぞれにイメージの違う人物だからこそ、何を中心に表現すれば共感してプレイしてもらえるかを考えて演じさせていただきました」と話した。
▲最終的には、ディレクションのおかげもあり、『仁王3』ならではの卑弥呼が出来上がったという。
お互いが演じたキャラクターについて、まず本郷さんは「土屋さんが演じたことで、卑弥呼という人物により強さや逞しさが表れています」と話した。実際、作中でも卑弥呼と共に戦うシーンでは頼りにしているとコメントした。
また、本郷さんと初めて共演したのは9年ほど前の訳アリ兄弟の役だったという土屋さんは「本郷さん自身が、とても繊細で優しく、クールで面白いイメージがあるので、闇落ちする前の国松にピッタリだと思いました」と称えた。
これに本郷さんは「国松もまた訳アリ兄弟の役どころなので、闇落ちと訳アリ兄弟が得意分野なのかもしれません」と返して会場の笑いを誘った。
普段から演技に対面しているお二人ではあるものの、ゲームならではの難しさもあるという。本郷さんは、今回が初となるゲームのボイス収録に関して、走っている際の息遣いや攻撃を行う時の声など、素材録りを行うのが初めてで難しかったと振り返った。
また、『仁王3』について土屋さんは、映画やドラマとは違って展開がどんどん分岐していく様から「まるでブドウのように一粒ごとに違う甘さが味わえます」と独特の表現で魅力を伝えた。
■16時間ぶっ続けでプレイするほど『仁王3』にどっぷりの本郷さんが「茨木童子」に挑戦!
さて、本発表会の終盤には2月3日の節分にちなんで、『仁王3』追儺式と題したゲームプレイ企画を実施。
▲追儺式とは、疫鬼や疫神を払う儀式で、現在の節分の豆まきのルーツともされている。
最近は毎日、夢中になって『仁王3』をプレイしているという本郷さんが、平安時代に京都を荒らし回ったとされる鬼のボス「茨木童子」に挑戦した。
▲作中では、“姿写し”という機能で自身のキャラの見た目を変更できる。今回は、本郷さん演じる国松の姿での挑戦となった。
▲茨木童子は、人間に片腕を切り落とされた恨みからその怒りを主人公にぶつけてくる。
相手の攻撃は非常に苛烈。プレイヤーが攻撃を与えることで敵の妖力を削り切ってダウンを取ることが重要になる。また、プレイヤーは攻撃を回避する際に消費する「気力」と、強力な技を放った際に消費される「霊力」を活かして戦っていく。
▲敵の攻撃をジャストタイミングで防御・回避することも大切。「サムライ」スタイルの“捌き”や、「ニンジャ」スタイルの“見切り”を積極的に狙う本郷さん。
少しでも油断すれば一気に体力が削られてしまう激しい攻防を繰り返して、なんとか時間内に茨木童子の討伐に成功。プレイを終えた本郷さんから「無事に倒せましたが、しっかりとゲームを分かっていないと倒せない敵でした」とコメントがあった通り、本ボスは本編でも中盤以降に登場するかなりの難敵とのこと。
その中でも本郷さんは「ボスごとに多彩な攻撃を仕掛けてくるのが面白いですね。何回もやられちゃうんですけど、ちょっとずつ動きを覚えてトライ&エラーして倒せた時の達成感が本当に素晴らしいゲームです!」と『仁王3』の魅力を伝えた。
イベントの最後には2月3日に誕生日を迎えた土屋さんへのサプライズとして花束や越前和紙で作られたケーキがプレゼントされた。リハーサルの段階から情報が伏せられていたため、土屋さんもかなり驚いたようだ。

最後に、安田氏から「面白いゲームに仕上がっているので、ぜひ少しでも多くの人にプレイしてもらえると嬉しいです」と締めのコメントがあり、本発表会は幕を閉じた。
(取材・文 編集部:山岡広樹)
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会社情報
- 会社名
- 株式会社コーエーテクモゲームス
- 設立
- 1978年7月
- 代表者
- 代表取締役会長(CEO) 襟川 陽一/代表取締役社長(COO) 鯉沼 久史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高681億700万円、経常利益341億6600万円、最終利益268億5200万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 非上場

