ゲームロフトは、5月13日、第1四半期（2016年1～3月期）の売上高が前年同期比で1％減（恒常為替レートは5％増）の6510万ユーロ（80億円）だったことを明らかにした。地域別には、欧州・中東・アフリカが全体の32％を占め、アジア太平洋が 32％、北米が22％、中南米が14％だった。同社は、既存のビジネスモデルから、ゲームの基本無料ビジネスと広告ビジネスを融合したビジネスモデルへの転換を推進しているという。そのためにゲームロフト広告ソリューション事業を創設し、40 のマーケットにおいてビジネスを展開するとともに、モバイルプログラマティック広告市場における10の主要パートナーとの提携を通じて同社が持つ在庫を展開している。広告関連の売上高は前年同期比9倍の270万ユーロ（3億円）だった。
その他のKPIについては、月間アクティブユーザー数は平均1億5700万人、デイリーアクティブユーザー数は平均1900万人だったという。
トピックスは以下のとおり。
・2016年3月にリリースした「ディズニー マジックキングダムズ」はリリースから 2 ヶ月足らずで 1100 万ダウンロードを突破。本作は世界中のプレイヤーから満場一致で賞賛され、リリース時には iOS は76カ国、Android は 59 カ国においてダウンロード数でトップ５にランクイン。
・ゲームロフトとユニバーサルは「怪盗グルーのミニオンラッシュ」のパブリッシング権を2017年6月まで延長することで合意。
・AppAnnie によると平成 28 年度第１四半期のゲームロフトの iOS と Google Play を合わせたアプリダウンロード数は世界第 2 位。
・ゲームロフト自社ブランドの売上高は2016年度第 1 四半期売上高の 62%を占めた。
なお、同社は、3月22日に、2018年までの業績の見通しを発表している。
•2018年の売上高 3億5000万ユーロ以上、そのうち 30%は広告からの売上
•2018年の当期営業利益6500 万ユーロ以上
•2016年から2018年までの累積純現金収支8500 万ユーロ以上
■ゲームロフト社 CEO ミシェル・ギユモ氏コメント
「仮想プロダクトの堅調なパフォーマンスと広告収益の急成長により、当社の平成 28 年度第１四半期の業績は良好に推移し、恒常為替レートベースで 5%の成長率を達成することができました。また、プログラマティック広告事業開発の初期段階において、効率的かつ創造的な開発チームを新設することで構造的な利益ももたらしています。」
