DNPハイパーテックは、本日(6月6日)、Unityで開発したゲームアプリをチートや課金逃れといった不正行為から強力に保護するクラッキング対策セキュリティソフト『CrackProofforUnityWindows版/Android版』を2016年6月末より提供を開始すると発表した。国内・海外のゲームパブリッシャー向けにクラウドサービスにて提供を開始予定で、2016年度は1億円の販売を見込むという。
<以下、プレスリリースより>
現在、家庭用ゲーム機をはじめスマートフォンやPC、VRヘッドマウントディスプレイなど、様々なプラットフォーム向けに同一タイトルのゲームアプリをリリースする事例が増えています。従来はそれぞれのプラットフォーム毎にゲームアプリを開発する必要がありましたが、UnityはC#などでコーディングした1つのプロジェクトからマルチプラットフォームの3Dゲームアプリを作成できる統合型開発環境として近年広く普及しつつあります。
【CrackProofforUnity開発の背景】
UnityでWindowsおよびAndroid用に作成したゲームアプリはIL(.NETFramework中間コード)形式のファイル(以下、Unity.dllという)となります(※)。Unity.dllは専用ツールによりほぼコンパイル前のソースコードに復元できるので、ネイティブゲームアプリと比較してチート(ゲームの不正操作)や課金逃れなど不正行為(クラッキング)の脅威が格段に増加します。このため、ネイティブゲムアプリ以上にUnity.dllをセキュリティで保護する必要性があります。
※IL2CPPの使用によりAndroidTM用アプリはILではなくネイティブ形式になるが、互換性等の問題からIL2CPPを使用しないデベロッパが多い。
【CrackProofforUnityの概要と特長】
CrackProofforUnityは、新開発のILプロテクション技術でUnity.dllに対し暗号化等のセキュリティ処理を施します。処理後のUnity.dllは専用ツールを使用しても全く解析できません。これによりクラッキングによる被害を未然に防ぐことが可能となります。CrackProofはコンパイル後の実行ファイルを直接セキュリティ処理するため、セキュリティコードの組み込み作業や操作方法の習得が不要で、導入した日からセキュリティの運用を開始することができます。
その他、セキュリティ導入時にありがちなゲームのパフォーマンス(動作速度)低下はほぼ無く、高精細な3Dグラフィックスや複雑なアルゴリズムをもったリッチなゲームにも適用頂くことが可能です。
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