【レビュー】英国Eight Pixels Squareの『RAID HQ』をご紹介…爽快な弾幕シューティング×箱庭SLGによる異色のアプローチ



国内のゲームアプリでは、RPGやスポーツゲーム、リズムゲームなどと箱庭要素を組み合わせたシステムのゲームが配信されている。今回、英国のEight Pixels Squareが配信している『RAID HQ』を紹介しよう。本作は、弾幕シューティングと、ストラテジーゲームを組み合わせた対戦バトルゲームである。一見すると異色の組み合わせなのだが、爽快感のある弾幕シューティングと、箱庭シミュレーションゲームの組み合わせは思いのほか良好であった。

本作は、ハイテンポなゲーム展開が楽しめる弾幕シューティングアクションと、自分の島を様々な施設で強化・カスタマイズさせ、侵略を目論む凶悪な軍団を撃退・防衛していくストラテジーゲームの要素を備えたゲームアプリだ。個性的な能力をもつ兵士(ソルジャーカード)を集め、アップグレードを繰り返して、強力な小隊をつくりあげながら、敵の島に上陸して拠点を制圧していく。拠点が変形した巨大ロボなども登場し、フル3Dの迫力のバトルが楽しめるようになっている。

メインコンテンツは、島の攻略(バトル)で、ド派手な弾幕シューティングが楽しめる。最大4人の兵士で分隊を作ったら、兵士をスワイプで操作して島に上陸して敵と戦っていく。味方はガンガン撃ちまくるが、敵側も弾幕を繰り広げてくるだけでなく、爆弾やレーザーなど多種多様な武器で攻撃してくる。動ける範囲が狭いため、全て避けるのは困難なのだが、本作では体力制となっているため、敵の弾に当たったら即終了というわけではない。体力が「0」にならないように気をつけて、タイミングよく兵士を切り替えていくことが重要になる(兵士が全員体力0になったら攻略失敗である)。
 


バトルの勝利条件は、敵の拠点を破壊すること。拠点までの途中、いくつかポイントがある。ポイントには砲台などの施設があるほか、施設を防衛する兵士が配置されている。施設を破壊したうえで、敵兵士を全滅させるとクリアとなり、次のポイントに移動できる。そして、全てのポイントを制圧し、敵の拠点にたどり着くと巨大なロボットが登場する。これはなかなかの迫力だ。巨大ロボットも拠点によって異なっており、当然のことながら、攻撃方法も異なる。敵の攻撃方法を見極めてうまく破壊できれば見事、島を制圧することができる。
 


攻略方法については、チュートリアルでも解説があるので、そちらを参考にするといいだろう。攻略方法は、(1)弱いルートを見極めること、(2)ルートごとの属性を見極めて最適なチームで挑むこと、(3)報酬の良いルートを選ぶこと、(4)兵士たちを育成していくこと、となる。特に(1)と(2)(4)が重要で、同じ島であってもルートによって強力な施設が設置されていることもあり、ひとつひとつ確認することが大事だ。属性については、赤<青<緑、紫↔黄属性といった関係にあり、これに合った兵士でチームを編成するといいだろう。
 
▲マップからどの属性の敵が出てくるのかわかるようになっている。左側のマップだと、赤ばかりが出てくるので、青中心の編成が重要になる。また、ポイントの施設をタップすると、そのレベルが分かるようになっており、弱いルートが選択できる。この画面から編成画面に遷移できればいいのだが...。


また、兵士の育成方法については、同じ兵士のカードと属性ごとのメダルを集めていくことが第1段階となる。記者は初めに遊んだ時、自動合成のような形で同じ兵士を集めれば勝手に昇格(強化)されるものと思っていたのだが、別途、育成する必要がある。カードとメダル(バトルなどで手に入る)が必要量揃ったら昇格させることができる。ちなみに、「昇格」はすぐ完了するのではなく、一定時間を要する。すぐに昇格させたい場合、有料アイテム「ジェム」を使う必要がある。
 
▲同じ兵士を集めるとゲージが溜まっていき、緑色になると昇格が可能になる。


戦略を左右する兵士の集め方については、島を攻略すると報酬としてもらえるだけでなく、ジェムを使ってカードボックスを購入することでも入手できる。当然、ジェムを使った方がレア度の高い兵士が手に入る。自分のほしい兵士カードが手に入るわけではないが、同じカードだけをまとめて販売するパッケージも用意されている。これによって効率的に兵士が育てられる。あまりお金を使いたくないという人は、3時間ごとにカードボックスがもらえるので、それを利用してもいいだろう。
 


また、自分の島を管理する箱庭要素もある。金鉱や砲台などを自分の拠点に様々な施設を設置・強化して、敵の攻撃に備えて防衛力を高めていく。土地の高低の変更や、敵の進軍ルートなど独自要素もあるが、ストラテジーゲームで遊んだ経験があれば、すぐに馴染めるはずだ。敵の進軍ルート上に拠点をうまく設置していくことが攻略ポイントになる。整備した拠点については、PvPを解放した時に攻めてきたプレイヤーに対して使われるものとなる。
 
▲桟橋をタップすると、防衛ルートが表示されるので、それに合わせて施設を置いていく。シャッフルを押すと、ルートを変更することも可能だ。


ちなみに、PvPの解放条件は、2万ゴールドを支払って「PvPキャリア」と呼ばれる船の修理を完了させること。修理が完了した瞬間から、他のプレイヤーの拠点に攻めることができるし、逆に攻め込まれることもある。プレイヤーは、強制参加ではなく、好きなタイミングで開放できる。PvPで勝てば、通常よりも多くの報酬が手に入るので、一攫千金を狙いたい人は挑むと良いのではないか。
 


なお、課金要素についてまとめていくと、有料アイテム「ジェム」を販売している。「ジェム」を使うことで、

・兵士の昇格や施設の強化などに要する時間短縮
・レアな兵士カードが手に入るカードボックス及び同じカードが複数枚手に入るパッケージの購入
・資源が足りない時の補填

など、ゲームを有利にすすめることができる。またジェムを購入することで、その量に応じて、「VIP」として様々な特典が受けられるようになっている。

このほか、気の合うプレイヤーと同盟を組む「クラン」や、海洋探索、リーグでのランキング争いといった要素も用意されている。異色の組み合わせだが、弾幕シューティングで遊びつつ、息抜きとして箱庭育成を楽しむといった遊び方ができ、両者の相性は決して悪くないという印象を受けた。今回十分経験できなかったが、クランのメンバーとの協力やコミュニケーションなどもゲームをより楽しいものにしてくれるだろう。


 
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