【速報2】『Shadowverse』大ヒットでサイバーエージェントゲーム事業の営業益は20%増の83億円に拡大
サイバーエージェント<4751>は、この日(7月21日)、東京都内で開催した証券アナリスト・機関投資家向けの第3四半期(15年10月~16年6月期)の決算説明会で、ゲーム事業の売上高が前四半期比(QonQ)で10%増の306億円、営業利益が同19.9%増の83億円に拡大したことを明らかにした。
この拡大は、Cygamesの新作『Shadowverse』が大ヒットしたことが主な要因だ。リリース後、アプリストアの売上ランキングをまたたく間に駆け上がり、AppStoreでは一時は2位まで順位を上げる場面もあった。6月に締まった第3四半期ではわずか2週間のみの貢献だったが、収益へのインパクトは非常に大きかったようだ。また広告宣伝費も10億円増やしたが、それを吸収した。
決算説明会に臨んだ藤田晋社長(写真)は、「リリース前はもちろん期待していたが、海外市場を強く意識していたゲームということもあり、国内でここまで大ヒットするとは思っていなかった。この夏から展開する海外市場でもさらに広がっていくのではないか」と今後の収益貢献に期待を示した。
また、サイバーエージェントグループとして『グランブルーファンタジー』や『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』『夢王国と100人の王子様』など複数のヒットタイトルを抱えているが、「いずれも巡航速度で伸びている。特定のヒットタイトルに依存していない。コロプラはミルフィーユ型とコメントしていたが、当社も同じ状況だ」。
なお、2016年9月期中に合計4タイトルをリリースする予定。ゲームアプリ市場は、アプリを多く開発してリリースするというよりは、時間をかけてしっかりと作ったゲームを出すような状況だという。昨日リリースした『オルタナティブガールズ』については「好調な滑り出し」とコメントした。
(編集部 木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751