モバイルファクトリー宮嶌社長「『ポケモンGO』はゲームをひとつの文化にする作品」「位置情報ゲームだけでなくスマホゲーム業界全体にとって大きなチャンス」
モバイルファクトリー<3912>の宮嶌裕二社長は、この日(7月22日)、東京都内で開催した第2四半期決算説明会で、この日リリースされた『ポケモンGO』について、「(説明会前の午前中に遊んだが)ゲームというものを一つの文化にするような作品だ。これはスゴイことになると思った」と感想を語るとともに、今後の見通しについて「位置情報ゲームだけでなく、スマートフォンゲーム業界にとっても大きなチャンスになる」との期待を示した。
DSやWiiの登場でゲーム人口が一気に広がったことがあったが、『ポケモンGO』はそれに匹敵するほどの影響力を持った作品と評価しているという。『ポケモンGO』のスマホゲーム業界への影響については、アクティブユーザーが取られるリスクがあると認めつつも、ポジティブな側面として、これまでスマートフォンのゲームで遊んでいなかった人も遊び始める、つまり、スマートフォンのゲームユーザーの増加をあげた。また、課金へのハードルも低くなるようにしているため、これまで課金しないと決めていた人でも始める可能性もある、とも指摘した。
『ポケモンGO』の登場をきっかけに、停滞気味だったスマートフォンゲームの市場が再び活性化するだけでなく、位置情報ゲームがRPGやパズルゲームと並ぶメジャーなジャンルになる可能性も十分あるという。これからIP(知的財産権)を活用した位置情報ゲームが出てくると予想されており、実際にモバイルファクトリーにも引き合いがあると明かした。開発ラインを増やすため、採用活動についても強化していく考えもあるそうだ。
(編集部 木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社モバイルファクトリー
- 設立
- 2001年10月
- 代表者
- 代表取締役 宮嶌 裕二
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3912