【決算分析】アカツキの決算説明会資料より…1QはQonQで減収増益 『ドッカンバトル』の大型イベント準備など“種まき”の時期に 2Qは成果の“収穫”へ

8月12日に発表されたアカツキ<3932>の2017年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高18億2400万円(前年同期比44.4%増)、営業利益7億4400万円(同31.7%増)、経常利益7億1700万円(同35.0%増)、最終利益5億5400円(同70.0%増)と大幅な増益増益を達成した。

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今回はアカツキが開示した決算説明会資料から、その決算内容、特にモバイルゲーム事業についてを分析してみたい。
 

■1QはQonQで減収増益 2Qに向けた種まきの時期に


まずは業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比10.1%減、営業利益は同13.2%増と減収増益で着地した。第1四半期期間は、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が7月の国内アニメ化30周年イベントに向けた準備、『サウザンドメモリーズ』も夏休み期間中に開催予定のゲーム内大型イベントに向けた投資を実施と、第2四半期に向けた種まきの時期となったことが減収の要因となったという。
 

続いて費用面を見ると、上場関連費用など特殊費用の減少や、4Qに実施したTVCMの終了に伴う費用の減少など、おおむね費用は減少した。その中で、業務委託・外注費のみが拡大しているが、これは新規タイトルリリースに向けた開発運用体制の強化によるものとなっている。
 
 

■『ドッカンバトル』や『テイルズ オブ リンク』が海外で順調に拡大


続いてモバイルゲーム事業について見てみたい。国内については前述の通り、種まきの時期となったが、海外事業は順調な拡大が続いた。『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が順調に拡大したことに加え、『テイルズ オブ リンク』の英語版は四半期ベースで黒字化を達成した。
 

足元第2四半期については、その種まきの収穫の時期に入ったこともあり、好調なスタートを切ったという。特に『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は、国内アニメ化30周年、海外リリース1周年の記念イベントを実施し、日本を含む世界7か国でセールスランキング1位、米国でも最高3位を獲得するなど過去最高の盛り上がりを見せている。
 


■新作『八月のシンデレラナイン』はクロスメディア展開も


新作は、8月1日より、『八月のシンデレラナイン』の事前登録を開始した。KADOKAWAと協業プロモーションを実施するなど、クロスメディア展開も進めている本作は、事前登録開始から10日間で事前登録者数10万人を突破するなど、多くの期待を集めている。そのリリースに向けた動きには今後も注目しておきたい。
 
 
(編集部:柴田正之)
 
 
株式会社アカツキ
http://aktsk.jp/

会社情報

会社名
株式会社アカツキ
設立
2010年6月
代表者
代表取締役CEO 香田 哲朗
決算期
3月
直近業績
売上高239億7200万円、営業利益26億7600万円、経常利益28億3400万円、最終利益12億8800万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3932
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