ボルテージ、16年6月期は売上高5%増、営業利益13%増に 『ダウト~嘘つきオトコは誰?~』が計画を上回るなど日本語版恋愛ドラマアプリが好調(グラフ追加・追記)

ボルテージ<3639>は、8月15日、2016年6月期の連結決算を発表、売上高112億1900万円(前々期比5.8%増)、営業利益5億3000万円(同13.6%増)、経常利益4億8800万円(同0.6%増)、当期純利益2億0800万円(同9.5%減)となった。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①日本語版恋愛ドラマアプリ…売上高94億6700万円(前々期比6.4%増)
F2Pは、新規タイトル『LINE 悪魔と恋する10日間 Heaven's Kiss』が計画比で低調に推移したが、『ダウト~嘘つきオトコは誰?~』はテレビCMの出稿による新規ユーザー獲得などにより計画を大幅に上回った。また既存タイトルでは、『天下統一恋の乱 Love Ballad』がイベントの好調やボイス機能実装などにより計画を大幅に上回った。ユーザー獲得施策は、2015年9月に出稿した『花より男子~F4とファーストキス~』のテレビCMは計画を下回ったものの、2015年11月及び2016年2月に出稿した『ダウト~嘘つきオトコは誰?~』のテレビCMでは、計画を大幅に上回る効果が得られた。

一方、P2Pは、新規タイトル『教師たちの秘密の放課後』や既存タイトル『恋人は公安刑事』などが計画を上回った一方、既存タイトル『偽りの君とスキャンダル』などの一部タイトルが計画を下回った。ユーザー獲得施策は、2015年9月に『上司と秘密の2LDK』のテレビCMを出稿し、おおむね計画通りの効果が得られた。

②英語版恋愛ドラマアプリ…売上高16億8000万円(同12.5%増)
L10Nは、新規タイトル『Samurai Love Ballad:PARTY』などが計画を上回り好調に立ち上がった一方、『Gossip Girl:PARTY Style Your Love』などの一部新規タイトルや『Sleepless Cinderella:PARTY』などの一部既存タイトルが計画を下回った。ユーザー獲得施策は、2015年7月から8月及び12月にコンテンツ横断イベントを実施し、おおむね計画通りの効果が得られた。

DRAGONは、新シリーズAmeMixを確立し、初期2作は計画を下回ったものの、ユーザー数を着実に増加させ、ファン層を形成した。

US REALは、初のF2Pタイトル『Kisses & Curses』をローンチし、売上、KPIは計画を下回ったものの、開発オフショア化によるコスト削減などによる収益改善を行った。

③サスペンスアプリ…売上高4300万円(同78.7%減)
収集・育成要素を含む新規タイトル『六本木サディスティックナイト』のローンチ後ろ倒し及びそれに伴う広告出稿の後ろ倒しなどがあり計画を下回ったものの、継続的なベース改善を行い、継続率が向上するなど一定の成果を得た。

④その他新規アプリ…売上高2700万円
初のパズルアクションゲーム『LOVE☆スクランブル』のローンチ後ろ倒しにより計画を下回ったものの、順調に新規ユーザーを獲得した。

■4Qは売上高9%減、営業益62%減 最終赤字に転落
業績を四半期推移で見てみると、第4四半期期間(4~6月)の売上高は前四半期比9.3%減の26億4800万円、営業利益は同62.2%減の8700万円、経常利益は同73.5%減の6000万円となり、四半期純損益は800万円の赤字(前四半期1億1800万円の黒字)に転落した。
 

なお、2017年6月期の連結業績予想については、売上高113億円(前期比0.7%増)、営業利益6億円(同13.0%増)、経常利益6億円(同22.9%増)、当期純利益3億4000万円(同61.6%増)の見込み。
 
 
 
株式会社ボルテージ
http://www.voltage.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ボルテージ
設立
1999年9月
代表者
代表取締役社長 津谷 祐司
決算期
6月
直近業績
売上高34億5600万円、営業損益9400万円の赤字、経常利益1500万円、最終利益500万円(2024年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3639
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