お疲れ様です。板垣です。
そういえば、9月16日(ビジネスデイ2日目)、幕張メッセで開催された日本一のゲーム祭典である「東京ゲームショウ」に行ってきました。今更ですが、e-sports絡みで気になったことをメモしておこうかと。
● 今年の「東京ゲームショウ」に関して
まず前提として、今年は、VR元年と言われているように、様々なブースでVRの展示が目立った年でした。据置機のゲームに比べて、体験型展示であることが色濃かったこともあり、待ちの行列の規模も例年以上に長かった気がします。「キャンセル待ちを、さらに待機して待つ列」なんてモノもありました。これはスゴイ!!
● 「e-sportsブース」に関して
17日、18日の一般デーに関しては、e-sports用の特設ステージが稼働してたり、大型の発表があったりと、かなり盛り上がったようです。(例えば、http://svrinfo.jp/detail?p=169505)
、、、が、ビジネスデーでは、e-sports特設コーナーは閑散としており、お客もまばらといった印象です。ブースの数よりも、隙間空間の方が大きく、ネクソン社のゲーム体験コーナーだけが盛り上がっているような感じでした。(各企業が、ターゲットを一般向けに絞ったという話だとは思いますが)
● 「e-sports」という言葉は重いのか?
とはいえ、e-sportsと明言してないものの、「対戦型ゲーム」という意味では、複数のゲームが専用のブースを設けていたのが印象的でした。それぞれ、勝ち抜き戦的なイベントをやるなど、おそらくe-sportsイベント的なことが局所的に行われて、盛り上がっていたんだろうなと。
ただ、やはり、e-sportsという言葉をそもそも使っていないことと、各社バラバラで探り合っているような印象だったので、トータルで見ると印象が薄くなってしまったなと。
ひょっとしたら、e-sportsという言葉が仰々しすぎて、各企業が気軽にe-sportsを謳えなくなっているのかもしれません。
賞金大会だけがe-sportsではないと思いますので、どんどん「e-sports」という言葉を使っていって、「e-sports」という言葉が世に溢れていくような形になったらいいなと思います。
● e-sportsとしての見せ方
今回の東京ゲームショウで気になった点をザックリまとめると、
「e-sports関係は、一般デー向けのコンテンツとしての展示に特化」
「e-sportsとして見せても良さそうなコンテンツが、個別でバラバラで展示されている現状」
「そもそも、e-sportsという言葉は、気軽に使われていない」
という話になりますね。
業界の中でも、もっと幅広い意味でe-sportsという概念を広めていってもいいんじゃないか? というか、それがすごく必要な気がしました。
自分が体験するタイプのコンテンツだと、VRコンテンツや、コンシューマゲームなどが強いと思います。ですが、e-sportsの場合は「何も知らない人が見て楽しい体験が出来るコンテンツ」とも言えると思うので、もっと「見てるだけで楽しいブース作り」がたくさんあればいいなと。それを、作り手側が見て刺激を受けて、その上で新しいコンテンツを作っていくような流れが出来ればなぁと。
東京ゲームショウのようなショウイベントだと、まずは、作り手側が、e-sportsという方向性を意識出来るようなブース作りから始めるのが、重要なのかもなと、思い直しました。
【過去記事アーカイブ】
■第6戦「テクノスポーツを体験してきました!」
■第5戦「e-sports大会のRAGEに行ってきた!」
■第4戦「ポケモンGOをe-sports化したらどうなる?」
■第3戦「ゲーム内に大会機能を同梱するのは、e-sports化の近道??」
■第2戦「『にゃんこ大戦争』を、もしe-sports化しようとしたら、どうなる??」
■第1戦「『クラッシュ・ロワイヤル』はe-sportsタイトルとなりえるのか?」
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著者
板垣護
ポノス株式会社、e-sports事業の総括。 兼、ヤルキマントッキーズ合同会社、CEO。
最近の一言
「エゴグラム診断をやったら、テロリストみたいな結果が出ました」
会社情報
- 会社名
- ポノス株式会社
- 設立
- 1990年12月
- 代表者
- 辻子禮子、辻子依旦
- 決算期
- 11月
- 上場区分
- 非上場