enish、3Qは売上高9%減、営業赤字幅は前年同期の7.9億円→2.5億円に縮小 『12オーディンズ』が好調に推移 ARエンジン開発のKudanと提携も(グラフ追加・追記)

enish<3667>は、10月27日、2016年12月期の第3四半期累計(1~9月)の決算(非連結)を発表、売上高37億8500万円(前年同期比9.7%減)、営業損益2億5500万円の赤字(前年同期7億9300万円の赤字)、経常損益2億9300万円の赤字(同8億200万円の赤字)、四半期純損益3億6500万円の赤字(同12億2100万円の赤字)となり、減収ながら赤字幅は縮小した。
 

既存タイトルに関しては、ゲーム内の施策を強化及び運営品質の改善、プラットフォームの追加などを行い、引き続き売上収益に貢献した。新規タイトルについては、2016年1月にリリースした『12オーディンズ』が累計150万ダウンロードを突破し、プロモーションの強化及び大型コラボレーションの実施などにより売上高が好調に推移した。さらに運営体制を強化していくことで今後の収益寄与が期待されるという。さらに、2016年7月にバンダイナムコエンターテインメントが配信を開始した『仮面ライダー バトルラッシュ』において開発協力を行っている。

また、AR(Augmented Reality:拡張現実)技術を活用したトータルソリューションの企画において、独自のARエンジンの開発・提供を行うKudanと業務提携を行った。両社は今後、それぞれの開発・技術力やノウハウを融合し両社の強みを活かすとともに、快適な新しいユーザー体験の創出を目指して、AR技術を活用したサービス、トータルソリューションを共同開発していく。

利益面では、前事業年度から引き続き実施しているコスト管理施策の効果もあらわれ、積極的なプロモーションを実施しているなかでも、前事業年度と比較しても利益水準が改善した。

■QonQでは7四半期ぶりの増収を達成
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期3.2%増の12億7700万円と7四半期ぶりの増収を達成した。ただし、各利益項目については、営業損益9700万円の赤字、経常損益1億2700万円の赤字、四半期純損益1億2700万円の赤字となっている。
 

なお、2016年12月期の業績予想は非開示。モバイルゲーム市場を取り巻く環境の変化が激しく、事業も短期間に大きく変動する可能性があることから、信頼性の高い通期の業績予想数値を算出することが困難なため、と説明している。
株式会社enish
http://www.enish.jp/

会社情報

会社名
株式会社enish
設立
2009年2月
代表者
代表取締役社長 安徳 孝平
決算期
12月
直近業績
売上高35億800万円、営業損益12億600万円の赤字、経常損益12億6500万円の赤字、最終損益13億7400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3667
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