セガサミーHD、16年3月期の利益予想を大幅上方修正…最終益は100億円→300億円に 2Q決算も営業益2.6倍と大幅増益での着地に
セガサミーホールディングス<6460>は、11月2日、2017年3月期通期の連結業績予想の修正を発表、売上高は従来予想3800億円から3730億円(増減率1.8%減)に減少するものの、営業利益は同200億円から280億円(同40.0%増)、経常利益は同200億円から270億円(同35.0%増)、当期純利益は同100億円から300億円(同3.0倍)にそれぞれ上ブレする見通しとなった。
主に遊技機事業における収益性改善が進んだことにより、営業利益、経常利益が前回予想を上回る見込みとなった。また、期中における固定資産の売却などの構造改革を進めた影響などにより、当期純利益は前回予想を大幅に上回る見込み。
遊技機事業は、足元の市場環境などにかんがみ、最適な時期に効率的なタイトル投入を行うことを目的とした販売ラインアップの見直しを行った結果、主力タイトルを含む一部タイトルの販売を翌期に変更することから、パチスロ新作投入数は11タイトル(前回予想12タイトル)、パチンコ新作投入数は9タイトル(前回予想10タイトル)へと修正された。併せて、パチスロ販売台数は23.6万台(前回予想約23.0万台)、パチンコ販売台数は13.2万台(前回予想18.2万台)に修正されている。
一方、 エンタテインメントコンテンツ事業は、海外向けデジタルゲーム分野において、東南アジアを中心とした、プラットフォーム事業などの立ち上げ・推進を継続しているが、本格展開時期が当初想定よりも後ろ倒しになる見込み。なお、既存主力タイトル中心の事業展開を進めた国内向けデジタルゲーム分野をはじめ、パッケージゲーム分野、アミューズメント機器分野、アミューズメント施設分野など、エンタテインメントコンテンツ事業全般が前回予想と比べて堅調に推移しているが、下期においては、パッケージゲーム、アミューズメント機器・施設分野において、新作タイトル投入に伴う営業費用などの発生を見込んでいるという。
▼セグメント別内訳
また、同日発表された第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高1695億円(前年同期比9.9%増)、営業利益153億円(同2.6倍)、経常利益154億円(同2.6倍)、四半期純利益242億円(前年同期9億円)となった。
セグメント別の状況は以下のとおり。
①遊技機事業…売上高649億円(前年同期比6.6%増)、営業利益106億円(同25.9%増)
主力タイトル『パチスロ北斗の拳 修羅の国篇』の納品は一部にとどまったものの、独自のゲーム性が支持された前作に新たな要素を多数加えた『パチスロBLOOD+ 二人の女王』などの販売が好調に推移し、前年同期実績を上回る8万1000台の販売となったた(前年同期比1万1000台増)。パチンコ遊技機は、過去シリーズから一新した液晶演出に新規搭載のギミックを融合させた『ぱちんこCR蒼天の拳天帰』の販売が好調に推移したことや、わかりやすいゲーム性に新たな遊び方をプラスしたドラム演出が魅力の『ガオガオキング』シリーズの最新作『ぱちんこCRガオガオキング2』シリーズなどの販売が堅調に推移したことから、前年同期並みとなる7万5000台の販売となった(前年同期比4000台減)。
②エンタテインメントコンテンツ事業…売上高978億円(同13.8%増)、営業利益91億円(同436.8%増)
・デジタルゲーム分野
配信から4周年を迎え、国内450万IDを突破した『ファンタシースターオンライン2』が引き続き好調を維持した。スマートデバイス向けタイトルは、9月より正式スタートしたユーザー同士で競い合うリアルタイム対戦が好調の『ぷよぷよ!!クエスト』、各種イベントなどの開催を実施した『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』や『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-』など既存主力タイトルを中心に堅調に推移した。また、新作タイトルとしてチェインシナリオRPG『ワールドチェイン』を9月にリリースした。
・パッケージゲーム分野
9月発売の『ペルソナ』シリーズ最新作『ペルソナ5』などの主力タイトルの販売が好調に推移しており、販売本数は前年同期を上回る465万本となった。
・アミューズメント機器分野
引き続き『艦これアーケード』の稼働が好調に推移しており、レベニューシェアモデルによる収益貢献や、16年目の進化を遂げた競馬メダルゲーム『StarHorse』シリーズのCVTキット『StarHorse3 SeasonⅤEXCEED THE LIMIT』の販売が堅調に推移した。
・アミューズメント施設分野
既存のゲームセンター業態におけるプライズなどの運営強化や、『艦これアーケード』などのビデオゲームを中心に稼働が好調なことから、国内既存店舗の売上高は前年同期比で110.8%と好調に推移した。
・映像・玩具分野
劇場版「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」の配給収入を計上したほか、玩具は定番・主力製品などを中心に販売した。
③リゾート事業…売上高67億円(同9.1%減)、営業損益13億円の赤字(前年同期12億円の赤字)
国内有数のリゾート「フェニックス・シーガイア・リゾート」において8月にシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートの客室改装やパブリックスペースを中心とした宿泊者専用の「風待ちテラス」や「実家くろぎ」の新設などを実施し新しいシーガイアとしてリニューアルオープンしたほか、夏休みイベントにおいては、週末に打ち上げ花火やナイトマーケットの開催をはじめ、「ウミガメの生態を学ぶツアー」「おもてなし体験(こども職業体験)」などの集客施策を実施した。また、2016年熊本地震の影響により、一部キャンセルが出ていた宿泊などの予約改善に引き続き取り組んでいる。
大自然超体感ミュージアム「オービィ横浜」は、料金体系の見直し及び「アニマルスタジオ」などの集客施策を実施し利用客数は増加したが、施設稼働は低調に推移した。一方で、屋内型テーマパーク「東京ジョイポリス」は、7月に導入した「ZERO LATENCY VR」をはじめ複数の新作アトラクションなどが好評を博し、施設稼働は堅調に推移した。
また、海外は、韓国における代表的観光企業であるParadiseとの合弁会社であるPARADISE SEGASAMMY(当社持分法適用関連会社)が、韓国・仁川において、既存のカジノ施設の運営に取り組んでいる。
主に遊技機事業における収益性改善が進んだことにより、営業利益、経常利益が前回予想を上回る見込みとなった。また、期中における固定資産の売却などの構造改革を進めた影響などにより、当期純利益は前回予想を大幅に上回る見込み。
遊技機事業は、足元の市場環境などにかんがみ、最適な時期に効率的なタイトル投入を行うことを目的とした販売ラインアップの見直しを行った結果、主力タイトルを含む一部タイトルの販売を翌期に変更することから、パチスロ新作投入数は11タイトル(前回予想12タイトル)、パチンコ新作投入数は9タイトル(前回予想10タイトル)へと修正された。併せて、パチスロ販売台数は23.6万台(前回予想約23.0万台)、パチンコ販売台数は13.2万台(前回予想18.2万台)に修正されている。
一方、 エンタテインメントコンテンツ事業は、海外向けデジタルゲーム分野において、東南アジアを中心とした、プラットフォーム事業などの立ち上げ・推進を継続しているが、本格展開時期が当初想定よりも後ろ倒しになる見込み。なお、既存主力タイトル中心の事業展開を進めた国内向けデジタルゲーム分野をはじめ、パッケージゲーム分野、アミューズメント機器分野、アミューズメント施設分野など、エンタテインメントコンテンツ事業全般が前回予想と比べて堅調に推移しているが、下期においては、パッケージゲーム、アミューズメント機器・施設分野において、新作タイトル投入に伴う営業費用などの発生を見込んでいるという。
▼セグメント別内訳
また、同日発表された第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高1695億円(前年同期比9.9%増)、営業利益153億円(同2.6倍)、経常利益154億円(同2.6倍)、四半期純利益242億円(前年同期9億円)となった。
セグメント別の状況は以下のとおり。
①遊技機事業…売上高649億円(前年同期比6.6%増)、営業利益106億円(同25.9%増)
主力タイトル『パチスロ北斗の拳 修羅の国篇』の納品は一部にとどまったものの、独自のゲーム性が支持された前作に新たな要素を多数加えた『パチスロBLOOD+ 二人の女王』などの販売が好調に推移し、前年同期実績を上回る8万1000台の販売となったた(前年同期比1万1000台増)。パチンコ遊技機は、過去シリーズから一新した液晶演出に新規搭載のギミックを融合させた『ぱちんこCR蒼天の拳天帰』の販売が好調に推移したことや、わかりやすいゲーム性に新たな遊び方をプラスしたドラム演出が魅力の『ガオガオキング』シリーズの最新作『ぱちんこCRガオガオキング2』シリーズなどの販売が堅調に推移したことから、前年同期並みとなる7万5000台の販売となった(前年同期比4000台減)。
②エンタテインメントコンテンツ事業…売上高978億円(同13.8%増)、営業利益91億円(同436.8%増)
・デジタルゲーム分野
配信から4周年を迎え、国内450万IDを突破した『ファンタシースターオンライン2』が引き続き好調を維持した。スマートデバイス向けタイトルは、9月より正式スタートしたユーザー同士で競い合うリアルタイム対戦が好調の『ぷよぷよ!!クエスト』、各種イベントなどの開催を実施した『チェインクロニクル ~絆の新大陸~』や『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-』など既存主力タイトルを中心に堅調に推移した。また、新作タイトルとしてチェインシナリオRPG『ワールドチェイン』を9月にリリースした。
・パッケージゲーム分野
9月発売の『ペルソナ』シリーズ最新作『ペルソナ5』などの主力タイトルの販売が好調に推移しており、販売本数は前年同期を上回る465万本となった。
・アミューズメント機器分野
引き続き『艦これアーケード』の稼働が好調に推移しており、レベニューシェアモデルによる収益貢献や、16年目の進化を遂げた競馬メダルゲーム『StarHorse』シリーズのCVTキット『StarHorse3 SeasonⅤEXCEED THE LIMIT』の販売が堅調に推移した。
・アミューズメント施設分野
既存のゲームセンター業態におけるプライズなどの運営強化や、『艦これアーケード』などのビデオゲームを中心に稼働が好調なことから、国内既存店舗の売上高は前年同期比で110.8%と好調に推移した。
・映像・玩具分野
劇場版「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」の配給収入を計上したほか、玩具は定番・主力製品などを中心に販売した。
③リゾート事業…売上高67億円(同9.1%減)、営業損益13億円の赤字(前年同期12億円の赤字)
国内有数のリゾート「フェニックス・シーガイア・リゾート」において8月にシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートの客室改装やパブリックスペースを中心とした宿泊者専用の「風待ちテラス」や「実家くろぎ」の新設などを実施し新しいシーガイアとしてリニューアルオープンしたほか、夏休みイベントにおいては、週末に打ち上げ花火やナイトマーケットの開催をはじめ、「ウミガメの生態を学ぶツアー」「おもてなし体験(こども職業体験)」などの集客施策を実施した。また、2016年熊本地震の影響により、一部キャンセルが出ていた宿泊などの予約改善に引き続き取り組んでいる。
大自然超体感ミュージアム「オービィ横浜」は、料金体系の見直し及び「アニマルスタジオ」などの集客施策を実施し利用客数は増加したが、施設稼働は低調に推移した。一方で、屋内型テーマパーク「東京ジョイポリス」は、7月に導入した「ZERO LATENCY VR」をはじめ複数の新作アトラクションなどが好評を博し、施設稼働は堅調に推移した。
また、海外は、韓国における代表的観光企業であるParadiseとの合弁会社であるPARADISE SEGASAMMY(当社持分法適用関連会社)が、韓国・仁川において、既存のカジノ施設の運営に取り組んでいる。
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460