【速報】アクセルマーク、16年9月期は売上高4%減、3.7億円の営業赤字を計上…TVCMなど『ワクサガ』の大規模プロモーションで費用先行(グラフ追加・追記)

アクセルマーク<3624>は、11月8日、2016年9月期の連結決算を発表、売上高32億円(前々期比4.2%減)、営業損益3億7700万円の赤字(前年同期400万円の黒字)、経常損益3億8500万円の赤字(同100万円の赤字)、四半期純損益4億5800万円の赤字(同1億3000万円の赤字)となった。
 

各セグメント別の状況は以下の通り。

①モバイルゲーム事業…売上高15億3300万円(前々期比2.6%増)、セグメント損益1億9900万円の赤字(前年同期1億7000万円の黒字)
ディー・エヌ・エー<2432>との協業でサービス開始した『キングダム -英雄の系譜-』は2016年3月に1周年を迎え、引き続き好調に推移した。また、初の自社IP自社配信の『ワールドクロスサーガ -時と少女と鏡の扉-』を完全オリジナルタイトルとして2016年4月にサービス開始、他社IPを活用した協業タイトルを含む新規タイトルの開発への着手など、ROI(投資対効果)を最重要指標として、積極的な投資を行った。中でも『ワールドクロスサーガ -時と少女と鏡の扉-』においては、テレビコマーシャルを含む大規模なプロモーションを行い、累計400万ダウンロードを2016年9月に達成した。

②広告事業…売上高13億7700万円(同16.3%増)、セグメント利益1100万円(同77.8%減)
主力であるスマートフォン向けアドネットワーク「ADroute」及びブランド体験を高めるスマートデバイス向け広告サービス「BRAND SCREEN」の商品力の向上、販売の強化に努めた。その結果、前年同期比で売上は大きく伸長いたしたが、一方で開発・運用人員の強化を行ったため人件費等が増加し、当期第4四半期連結会計期間での同業他社による買付強化の影響に加え、販路拡大に向けた施策を行い一時的に利益率が低下したため、セグメント利益が減少した。

③コンテンツ事業…売上高2億9000万円(同26.0%減)、セグメント利益2200万円(同0.9%増)
新たな売上獲得を目指しスマートフォン向けサービスの拡充に努めたものの、キャリアプラットフォームを対象としたサービスでは売上の漸減傾向が続き、前年同期比で減収となった。売上の減少に伴う運営体制の最適化や経費の抑制により、セグメント利益については前年同期と同水準となった。今後の成長を見込む事業への選択と集中を進めた結果、第4四半期連結会計期間において同事業の譲渡を実施した。

■QonQでは5.7%の減収、最終赤字は4.4億円に
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第4四半期期間(7~9月)の売上高は前四半期比5.7%減の9億4300万円となった。また、営業損益は3億8700万円の赤字、経常損益は3億9000万円の赤字、四半期純損益は4億4700万円の赤字となっている。

第3四半期決算発表時の予想と比べて最終赤字幅が大きく拡大しているが、これは同社が出資しているGame Creator Incubation有限責任事業組合が保有するモバイルゲーム事業に関連する固定資産について、当初想定していた収益が見込めなくなったことから、回収額の再見積りによる回収不能額に関して、減損損失1億7600万円を特別損失として計上たため。
 

なお、2017年9月通期の業績予想は非開示とし、第1四半期の業績予想のみを開示。第1四半期は売上高10億円(前年同期比59.9%増)、営業損益1500万円の赤字、経常損益1800万円の赤字、四半期純損益1900万円の赤字の見込みとしている。
 
アクセルマーク株式会社
http://www.axelmark.co.jp/

会社情報

会社名
アクセルマーク株式会社
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 松川 裕史
決算期
9月
直近業績
売上高21億4400万円、営業損益9800万円の赤字、経常損益1億円の赤字、最終損益1億200万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3624
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