KLab<3656>は、この日(11月8日)、日本食と日本文化を海外に展開する子会社「KLab Food&Culture株式会社」を設立し、12月19日にラーメンのフードテーマパーク「ラーメンアリーナ」(中国語表記:拉麺競技館)の1号店を中国上海にオープンすると発表した。
12月に出店することになった「ラーメンアリーナ」は、日本全国の有名ラーメン店が出店するフードテーマパーク。同社では、上海を皮切りに、世界各地で展開していく予定。第一号店は、一等地に立地を選定・賃借し、内装及び厨房等の設備を整えたうえで出店テナント(ラーメン店)にサブリースする形となる。
出展テナント
第2号店以降については、フランチャイズ契約を締結した事業者が店舗を用意する考えだ。KLab Food&Cultureは、日本全国のラーメン店の開拓・契約のほか、会社設立・人材採用・食材の調達・免許取得・労働法や税法などのコンサルティング、ラーメンアリーナの広告宣伝・集客などを担当する。KLabはあくまでプラットフォームを提供するもので、「飲食事業に進出するわけではない」。
なお、同社の収益については、不動産のサブリースの売上のほか、テナントの売上に比例して入るコンサルティング収入となる。同社によると、テナントが確定した段階で、ほぼ黒字になるという。そして、人気になるテナントが出てくれば、売上の伸びに比例してコンサルティング収入が増える仕組みだ。
決算説明会において真田哲弥社長は、「クールジャパンの東の横綱がアニメ・漫画だとすれば、西の横綱は食文化。日本の飲食業界は小規模会社が多く、自前で進出するのは難しい。海外進出のお手伝いをしたい」と述べた。同社もこれまで海外展開を進めてきたが、現地での法律対応や行政の許認可、日本のコンテンツ好きへのリーチ方法などノウハウが蓄積されており、これを活かす考え。
(編集部 木村英彦)
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656