サイバネットシステム<4312>は、11月11日、VR設計レビュー支援システム「バーチャルデザインレビュー」の販売開始した。11月22日14時より東京本社で設計、解析担当者向けセミナーも実施する予定だ。
これは、設計者同士がVR空間内で同一の情報を共有し、気軽にコミュニケーションを取り合いながら設計レビューを行うための様々な仕組みを提供するVR設計レビュー支援システム。レビュー参加者はアバタ―としてコミュニケーションすることができる。
■協調作業支援機能
複数の利用者がVR空間上に表示された三次元設計モデルを見ながらコメントや指摘ポイント等を共有し、コミュニケーションを気軽にとることができる、「協調作業」を支援。自分以外のレビュー参加者はアバターとしてVR空間に登場するので、まるで同じ場所にいるような感覚でコミュニケーションをとることができる。
■レビュー結果の記録機能
設計レビュー時のレビュワーの声や注意事項をメモで残したり(スマート付箋機能)、レビュワーの動きを記録することができる。また、後でそれらを再生することができる。
■ダイレクトVR機能
CADソフトウェアやCAEのポスト処理アプリケーション等が画面に出力する3DモデルをダイレクトにVR空間に表示させることができる。そのため、あらかじめVR用にデータ変換をする必要がなく、CAD等で形状等を編集すると即座にその結果をVR空間で確かめることができる。
■VR装置にはHTC Viveを採用
設計レビューを円滑に進められるよう、HTC Viveを採用。HTC Viveの多彩な入力インターフェイスと、高いヘッドトラッキング能力、広い視野角によって、利用者はVR空間での設計レビューをスムーズに行うことができる。
同社によると、3次元CADデータやCAEの結果をバーチャルリアリティ(VR)で表現するVR設計レビューシステムは、試作品を作る前に様々な角度から詳細を確認することができ、設計ミスを減らせるなど、「ものづくりにおけるVR活用」として注目を集めている。しかし、これまでのVRシステムは広いスペースや高いコストを含め様々な課題があり、手軽に導入できるものではなかった。
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