ブロッコリー、17年2月期予想をレンジ予想から単独数字での予想に修正…各利益項目はレンジ下限値に　3Qは減収・2ケタ減益で着地

ブロッコリー<2706>は、1月13日、2017年2月期通期（非連結）の業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の55億～60億円から57億円、営業利益は同8億～11億円から8億円、経常利益は同8億～11億円から8億円、当期純利益は同6億～7億円から5億5000万円とレンジ形式での予想から単独数字での予想に修正された。なお、各利益項目はレンジ下限およびレンジを下回る数字となっている。
 
また、同時に発表された2017年2月期の第3四半期累計（3～11月）の決算は、売上高37億9700万円（前年同期比7.8％減）、営業利益3億9500万円（同20.3％減）、経常利益4億500万円（同16.7％減）、四半期純利益2億6100万円（同16.2％減）と減収減益に終わった。
 
＜女性向けコンテンツグッズ部門＞
主力コンテンツ「うたの☆プリンスさまっ♪」において、7月にオフィシャルショップ「SHINING STORE」を、東京原宿・大阪梅田の2大都市にて期間限定オープンし、昨年度を超える来場者を集めた。8月には、特別企画「Shining Dream Festa」をスタート。特別企画展「Shining Production presents Shining Dream Festa」を開催し、盛況のうちに会期を終えた。11月には、アニメイトガールズフェスティバル実行委員会が毎年開催する、「アニメイトガールズフェスティバル2016（AGF2016）」に特別協賛・出展した。各イベントにおいてスペシャルグッズの販売を行っており、「うたの☆プリンスさまっ♪」関連グッズは、好調に推移した。

＜女性向けコンテンツCD部門＞
特別企画「Shining Dream Festa」のテーマソング「DAY DREAM」「NIGHT DREAM」をカップリングした「うたの☆プリンスさまっ♪Shining Dream CD」を8月に発売し、オリコン週間シングルランキング第3位にランクインするなど、好調な販売となった。10月から11月にかけては、TVアニメの挿入歌となるアイドルソングシリーズ「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスターDUET IDOL SONG」の音楽CD、計6作品を発売したが、CD部門としては前年の発売タイトル数に届かないこともあり、売上も前年を下回って推移した。

なお、「うたの☆プリンスさまっ♪」は、TVアニメ第4期「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター」を10月より放映開始し、昨年末には「新アニメプロジェクト始動！」の発表と、KLab<3656>が2017年に配信予定のスマートフォン向けリズムアクションゲーム『うたの☆プリンスさまっ♪Shining Live』の告知も行った。

＜ゲーム部門＞
4月にPSPおよびPS Vita専用ゲームソフト『神々の悪戯 InFinite』を発売た。また9月21日にはPS Vita専用ゲームソフト『マジきゅんっ！ルネッサンス』を発売したが、出荷本数は計画に届かず推移している。

＜男性向けコンテンツ＞
トレーディングカードゲーム「Z/X -Zillions of enemy X-（ゼクス ジリオンズオブ エネミー エックス）」のブースター3種、EXパック1種および、スターターデッキ3種を計画どおり発売したが、苦戦の時期となった。タカラトミー<7867>の人気トレーディングカードゲーム「WIXOSS -ウィクロス-」とのコラボレーション企画「X（クロス）カードキャンペーン」の開催や、8月にはZ/Xスタッフによる公式生放送「イグニッション放送局」（ニコニコ生放送）での「24時間拡大版スペシャル」を生放送し、9月には大型イベント「ゼクストリーム 2016.AUTUMN in 池袋」にて、全国のプレイヤーから “最強” を決める初の「Z/X 日本選手権」決勝大会を行うなど、ユーザーが楽しめる参加型イベントも開催した。一方、カードゲーム関連のサプライ製品は、他社タイトルとの相乗効果もあり好調に推移した。

＜他社ライセンスグッズ＞
男性向けコンテンツ市場を牽引してきた「ラブライブ！」の新シリーズ「ラブライブ！サンシャイン!!」などの盛況なタイトルがあり、オリジナルグッズシリーズの「ちゅんコレ」や「chipicco」もユーザー認知が広がり好調だったが、女性向け他社タイトルのライセンス獲得の一部に遅れが発生した。また他社ライセンスのフィギュア製品は、発売タイトルを精査してきた結果、通期黒字化見込みで推移している。