【決算分析】ボルテージの決算説明資料より…2Qは新シリーズや実験作などの立ち上げに苦戦 カジュアル層向けに加え、コア層向けの実験作も開発中

2月8日に発表されたボルテージ<3639>の2017年6月期の第2四半期累計(7~12月)の連結決算は、売上高47億7500万円(前年同期比15.5%減)、営業利益8900万円(同58.3%減)、経常利益1億1500万円(同42.9%減)、四半期純利益4400万円(同55.3%減)となった。

また、同日に2017年6月期通期の連結業績予想の修正を発表しており、売上高は従来予想113億円から95億円(増減率15.9%減)、営業利益は同6億円から1億5000万円(同75.0%減)、経常利益は同6億円から1億5000万円(同75.0%減)、四半期純利益は同3億4000万円から1000万円(同97.1%減)といずれも下方修正された。

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今回はボルテージが開示した決算説明資料から、その決算内容の詳細を分析してみたい。
 

■基幹シリーズに加え、新シリーズや実験作も苦戦


まずは事業区分別の四半期業績推移を見てみると、会社側が想定していた基幹シリーズが落ち込んだだけでなく、「シークシリーズ」などの新シリーズ、そして「パズルアクションゲームシリーズ」など実験作もやや落ち込んでいる。同社は、新たなビジネスモデルの確立に向けた動きを進めているが、今のところその立ち上げが遅れている状況と言えよう。
 


また、ターゲットとするユーザーを同社の従来のターゲットであるカジュアル層からコア層に広げていく戦略が進められていることも明らかにされた。現在はコア層向け実験作を開発中で、半年後に両層に向けた2輪展開を行っていく予定としている。
 


■VR、AR、AI体験を付加したコンテンツを展開へ


直近のトピックと言えるのは、2月1日に子会社ボルテージVRを設立したことだ。同社では、基幹シリーズの「恋アプ」にVR・AR・AI体験を付加したコンテンツを展開していくという。そして、実際にVR体験を付加した『椅子ドンVR~一ノ宮英介編~』、AR体験を付加した『ポケカレAR』を既にリリースしている。
 


■3Qは『天下統一恋の乱 Love Ballad』の新章と複数の新作をリリース予定


なお、新作アプリのローンチスケジュールは以下の通り。第3四半期期間は主力タイトルの『天下統一恋の乱 Love Ballad』において、配信2周年を記念した新章をアプリ内配信するほか、今後さらに新シリーズで2タイトル、実験作も2タイトルのローンチが予定されているもようだ。
 
 
(編集部:柴田正之)

 
株式会社ボルテージ
http://www.voltage.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ボルテージ
設立
1999年9月
代表者
代表取締役社長 津谷 祐司
決算期
6月
直近業績
売上高34億5600万円、営業損益9400万円の赤字、経常利益1500万円、最終利益500万円(2024年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3639
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