【KLab決算説明会②】新作パイプラインは11タイトル 共同開発でリスク分散を図りつつIPタイトルで攻勢をかけて残存者利益を狙う



KLab<3656>は、この日(2月10日)、東京都内で開催した決算説明会で、開発中のパイプラインは11本であることを明かした。すでに発表されている『うたの☆プリンスさまっ♪Shining Live』や『キャプテン翼』、『MIRRORS CROSSING』(マグノリアファクトリーと共同開発)などがあり、2017年中に2~5本、翌2018年も同規模のリリースを計画しているという。すでに発表のあったとおり、『うたの☆プリンスさまっ♪Shining Live』と『キャプテン翼』は年内リリースを予定している。

今回の発表となったパイプラインの特徴は、内部開発が5本、外部開発/パブリッシングが6本となっており、共同開発タイトルが多くなっていることがあげられる。真田哲弥社長(写真)は「アプリの開発費が高騰する中、リスク分散を図る」とコメントした。同時に、小規模のゲーム開発会社にとっては、開発費用を自社だけで賄うのが難しい状況だ。パートナーに技術や運用ノウハウ、資金を提供することでヒット創出を狙い、積極攻勢により残存者利益を取りに行く。
 


開発しているタイトルの内訳をみると、IPタイトルが7タイトルと多くなっているが、オリジナルタイトルも配信していく計画。これについては「自社IP」としてゲーム単品でリリースするのではなく、アニメーション・漫画・ライトノベル・音楽などの関連業界各社と連携しながら、自社IPまたは共有IPとして育成していく、との考えを示した。

なお、開発しているパイプライン11本については、これまでの説明と同じだが、全てのリリースを保証するものではないという。満足のいく仕上がりにならない場合、自社IPタイトルだけでなく、他社のIPを活用したタイトルについてもリリースしない可能性もあるとのこと。

 
(編集部 木村英彦)
KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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