NTT空間情報は、4月17日、電子地図と建物高さ情報を活用し、高さデータを付与した三次元ポリゴンデータ「GEOSPACE 3Dソリューション」の提供を開始した。
これは、地図上で建物の三次元化を行うことで、ビルによる電波障害エリアの表示やビル付近の日照時間の計測などをはじめ、さまざまなシミュレーションを実現するために使われるデータ。建物の高さは、ビルの階数からの算出ではなく、高精度の高さ情報を算出・提供することができる。5Gへ向けた新たなアンテナ設置検討や、業務用・農業用ドローンなどの運航計画、災害シミュレーションなどで利用できる。
【利用例 各シミュレーション/事業検討へ】
①携帯電話の電波伝搬(5Gへ向けたアンテナ設置計画)
②都市景観(大規模ビル建設に向けた周辺景観の確認)
③太陽光パネル設置(太陽光発電量の推測)
④河川浸水(通信設備の安全確認)
⑤運航ルート(ドローン運航ルート計画)
⑥浸水など災害対策(津波・大雨対策工事計画)
【提供データ】
建物高さの三次元ポリゴンデータ
★GEOSPACE電子地図の家屋図形へ高さ(「建物高さ+標高」、「建物高さ」)属性を付加したデータ。
建物高さの精度について、±1.5mを実現。
[オプション]建物高さの三次元ポリゴンデータ(詳細データ)
★デザイン性が豊かな建物(高層棟/低層棟など)の複雑な形状を忠実に表現。
★地表面(土地、道路、橋梁、建物、植生等を含む)の点群データ。
★地表面(土地、道路、橋梁、建物、植生等を含む)の数値表層モデルデータ。
【提供エリア】
全国の都市部、山間部のエリア(ただし、一部提供できないエリアもある。)。
なお、提供価格は、従来の航空測量3Dデータより約1/2から1/10と、大幅にコストダウンしての提供が可能で、手軽に利用できるという。