ドリコム<3793>は、この日(5月10日)、東京都内で開催した決算説明会で、『ダービースタリオンマスターズ』の第4四半期の売上高が10億円を超えたことを明らかにした。競馬のオフシーズンとなり、同社としては保守的に見込んでいたとのことだが、引き続き順調に推移したようだ。
決算説明を行なった内藤裕紀社長は、「株式市場の関係者は、アプリストアの売上ランキングを見て売上を予想される方が多いようだが、このゲームはガチャやイベントで大きく変動せず安定しているところが特徴だ。ランキングの見た目よりも売上が出ていると思われる方が多いのではないか」とコメントした。
同社では、リリース以来、『ダービースタリオン』で遊んだファンを中心にプロモーションを行なってきたが、100万ダウンロードを突破したことからほぼリーチが完了したと判断し、今後は競馬ファンを中心にアプローチしていく考えだ。
この方針にしたがって、連休期間中、藤田菜七子騎手と武幸四郎調教師を起用したテレビCMを関西圏で放映を開始した。競馬のG1シーズンが始まったこともあり、DAU(日次アクティブユーザー数)が「顕著に上がっている」とのこと。来週末からは関東圏でテレビCMを放映する予定で、さらなる拡大を狙う。
また、この期間獲得したユーザーについては、これまでのダビスタファンとくらべて、継続率などに大きな違いはないという。ARPU(顧客単価)は上がっているが、連休の効果なのか、客単価の高いユーザーの増加なのかはまだ分析できていないが、「いずれにしてもネガティブな状況ではない」。
なお、続く第1四半期(17年4~6月)の『ダビマス』の売上については、第4四半期と同水準を想定しているとのこと。ただ、足元のDAUの状況や、競馬のG1シーズン真っ直中にあることを考えると、想定を上回る可能性が高いと当サイトではみている。
(編集部 木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793