ドリコム<3793>の内藤裕紀社長は、この日(5月10日)、東京都内で開催したアナリスト向けの決算説明会の質疑応答で、「ゲームの開発費は確かに上がっているが、ゲームシステムに関わる開発費が上がっているというよりも、主に素材費が上昇しているためでは」との見方を示した。
ゲームアプリがリッチになり、3Dを採用しているタイトルが増えている。こうしたなか、キャラクターやゲームのエフェクト、キャラクターボイス、音楽など"素材"の制作費用が膨らんでおり、全体の3~4割になっているという。ドリコムは比較的に影響が少なく、「開発費は下で3億円、上で6億円くらい」とのこと。
また、開発費が膨らむのはオリジナルタイトルでその傾向が顕著だという。「オリジナルタイトルは、ターゲットが設定しづらく、開発途中で” 紆余曲折”が出やすい。最初に企画を決めて一気に開発するものではなく、αやα2まで開発して、また一からやり直すことが多く、開発に2~3年を要する」ためだ。
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(編集部 木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793