IGポート<3791>は、本日(7月15日)、2011年5月期の連結業績を発表し、売上高52億8200万円(前期比11.8%減)、営業利益1億2400万円(前期2億6200万円の赤字)、経常利益1億5000万円(同2億5400万円の赤字)、当期純利益3億2600万円(同5億3800万円の赤字)となり、黒字転換に成功した。
全事業の収益が改善したようだ。主力の映像制作事業では、「ブレイク ブレイド」や「劇場版 戦国BASARA -The Last Party-」、「攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」、「戦国BASARA弐」など、劇場用アニメ6タイトル、テレビアニメ8タイトル、ビデオ用アニメ3タイトルのほか、ゲーム用やCM用のアニメなどの映像制作を行い、営業利益600万円(前期3億1700万円の赤字)と黒字転換に成功。
さらに、「戦国BASARA」や「東のエデン」など作品への出資も行ったことから版権収入が伸び、営業利益は前年同期比164%増の2億3000万円だった。出版事業も営業損失が前期の7100万円から900万円に縮小した。
また、芸術文化の振興団体による補助金に加え、前期に計上された減損損失や貸倒引当金繰入、事務所移転費用引当金繰入などの特別損失が今期は計上されなかったことも最終利益を押し上げることになった。
■2012年5月期の見通し
2012年5月期は、売上高62億2600万円(前期比17.9%増)、営業利益9200万円(同26.1%減)、経常利益9800万円(同34.7%減)、当期純利益8500万円(同74.0%減)を見込む。
映像制作については、年7月よりテレビ放送開始の「BLOOD-C」や「うさぎドロップ」、10月より放送開始の「ギルティクラウン」などの制作を行うほか、版権事業についても「劇場版 戦国BASARA -The Last Party-」「攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」、テレビシリーズ「もしドラ」「BLOOD-C」「うさぎドロップ」などの版権収入が見込まれる、としている。
このほか、スマートフォンなどモバイルコンテンツ市場にも自社開発コンテンツを投入するとのこと。「文学少女」「戦国BASARA」「もしドラ」などの着せ替えコンテンツや、スマートフォンアプリをリリースしていく。