【速報】BXD、18年春にブラウザゲームPFを開設 『ドラゴンボールZ』『ファミスタ』『アイドルマスター』がローンチタイトル
バンダイナムコエンターテインメントと、ドリコム<3793>は、この日(5月25日)、東京都内で、共同出資による新会社「株式会社BXD(ビーエックスディー)」の設立に関するメディア向けの発表会を開催し、HTML5を活用したブラウザゲームのプラットフォームを2018年春にリリースすることを明らかにした。
リリースタイトルは、『ドラゴンボールZ』と『ファミリースタジアム』、『アイドルマスター』を提供するとのこと。『ワンピーストレジャークルーズ』HTML版のデモを行いながら、HTML5でいちから開発を行うが、ネイティブアプリに近いゲーム体験が提供できる、とした。
ドリコムの内藤裕紀社長は、ブラウザゲームというと画面をポチポチとするものと思われがちだが、ゴリゴリの3Dでなければネイティブアプリに近いゲームや、リアルタイム対戦などが実現できるようになっているとし、これまでのブラウザゲームとは一味違ったゲーム体験が提供できると自信を示した。
▲HTML5による技術デモ。『ONE PIECEトレージャークルーズ』のバトルシーンをブラウザ上でも完全に動作させることが可能であることを示した。こちらはリリースする予定はないそうだ。
説明にあたったバンダイナムコの手塚晃司氏は、「当社の大事なIPを投入して盛り上げていきたい」と述べた。シリアルコードや位置情報などリアルと連携し、ネイティブアプリと違ったゲーム体験を提供することが狙いだ。「ネイティブアプリは容量の大きくなり、ゲームも複雑になっている。ダウンロードの必要のなくすぐに遊べるブラウザとすることで、ゲームから離れてしまった人や、モバイルゲームで遊んだことのない人に遊んでいただきたい。ヘビーユーザーももちろん楽しめるようにする」。
プラットフォームについては、バンダイナムコIDを活用し、サードパーティについても受け入れる考え。ただ、最初からオープンにするわけではなく、数社と話をしており、順次門戸を開放してく考えだ。
なお、BXDは、バンダイナムコが51%、ドリコムが49%出資する共同出資会社で、HTML5を中核とする技術を活用したオンラインゲームの配信と配信するプラットフォームの運営などを事業内容とする。設立は8月3日で、社長にはバンダイナムコの手塚晃司氏が就任するとのこと。
バンダイナムコのコンテンツおよびコンテンツビジネスにおけるノウハウと、ドリコムのオンラインゲームにおける開発技術と運用ノウハウを融合し、HTML5を中核とする技術を活用したオンラインゲームの開発・運用・配信およびその配信プラットフォームの開発・運用を目的としたものとなる。
(編集部 木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコエンターテインメント
- 設立
- 1955年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 宇田川 南欧
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2896億5700万円、営業利益442億3600万円、経常利益489億5100万円、最終利益352億5600万円(2023年3月期)
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793