シリコンスタジオ、2Qは4.3億円の営業赤字を計上 コンテンツ事業のセグメント赤字は2億円…3Q以降リリースのタイトルで収益性の改善目指す

シリコンスタジオ<3907>は、7月7日、2017年11月期の第2四半期累計(12~5月)の連結決算を発表、売上高32億5100万円(前年同期比7.4%減)、営業損益4億3300万円の赤字(前年同期1億7400万円の赤字)、経常損益3億6500万円の赤字(同1億9300万円の赤字)、四半期純損益1億1000万円の赤字(同1億2500万円の赤字)となった。なお、四半期純損益の赤字幅が縮小しているのは、『刻のイシュタリア』と『逆襲のファンタジカ』のタイトル譲渡に伴う特別利益として事業譲渡益1億8900万円を計上したため。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①開発推進・支援事業…売上高14億3600万円(前年同期比8.7%増)、セグメント損益7500万円の赤字
非エンターテインメント領域での継続案件(自動車業界・不動産業界・携帯端末)が引続き好調に推移しており、さらに領域拡大に向けて営業体制の強化を進めた。海外事業では、イギリスARM社の100%子会社であるGeomerics社が提供している「Enlighten」のソフトウェアライセンス契約を締結し、全世界においての開発、販売、サポートを開始した。また、次世代型ゲームエンジン「Xenko」をリリースし、無料期間を設けてユーザー拡大を目指していく。今後は、第3四半期以降に受注を予定している大型の開発案件について、確実に受注すべく営業活動を推進し、当初予定の売上及び利益を確保するよう努めていくとしている。ソリューションサービスは、サーバーやストレージなどのハードウェアが減少しており計画を下回った。

②コンテンツ事業…売上高11億4200万円(同31.2%減)、セグメント損益2億円の赤字
既存ゲームの機動的な運用を進めた結果、主要タイトル『逆襲のファンタジカ』は全世界でのダウンロード数が約826万に達した。『刻のイシュタリア』はダウンロード数が4万増加し全世界で370万に達した。また、スマートフォンネイティブアプリ『グランスフィア』は約195万に達した。第3四半期以降にリリース予定の複数のコンテンツを予定通りリリースし、収益性の向上を図っていく。

③人材事業…売上高6億7200万円(同24.7%増)、セグメント利益1億2000万円(同34.2%増)
WEBからの集客数の増加や派遣就業者向け研修を開催するなどの戦略が奏功し、派遣先企業で稼動中の一般派遣労働者数は延べ1,306名、第2四半期連結累計期間における有料職業紹介の成約実績数は64名となった。

なお、2017年11月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高80億9700万円(前期比15.7%増)、営業利益5600万円、経常利益6600万円、当期純利益4300万円の見込み。
 

 
シリコンスタジオ株式会社
http://www.siliconstudio.co.jp

会社情報

会社名
シリコンスタジオ株式会社
設立
2000年1月
代表者
代表取締役社長 梶谷 眞一郎
決算期
11月
直近業績
売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3907
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