メタップス<6172>は、10月20日、2017年8月期の四半期連結財務諸表について誤謬があることが判明したことを明らかにした。同日、誤謬の訂正を反映させた「平成 29 年8月期決算短信」を公表した。
現在、該当する四半期報告書と、四半期決算短信の訂正作業をすすめているとのこと。会計処理の問題と業績への影響など詳細については以下のとおりとなる。
① Smartcon Co. Ltd.の会計処理について
2017 年8月期通期の決算作業の過程において、連結子会社であり、2017年8月期第1四半期に株式取得した Smartconの財務数値を IFRS において再度精査した結果、これまで会計上認識していた数値と新たに算出された数値に差異が生じていたことから、Smartcon 社の過去5年分の財務数値について調査・分析を行った。
調査・分析の結果、Smartcon 社が展開する電子クーポン事業の売上の計上方法について、一部 IFRS の基準にそぐわない処理があったことが判明した、としている。電子クーポン事業においては、販売時、使用時、使用期限及び消滅時効(5年)というタイミングがあり、その中で、一部取引の売上高について、本来収益認識すべきクーポン使用時ではなく販売時に行われていたため、当該取引について、収益認識をクーポン使用時に変更し、売上から前受金に振り替えた。
また、原価が発生しないクーポン失効益の認識時期をクーポンの使用期限から債権の消滅時効が経過するまで繰り延べることとし、この結果、同社の期首時点の利益剰余金が約3億1500万円減少、四半期連結財務諸表におけるのれんが約1億6100万円増加する見通し。なお、各四半期の売上及び営業利益の訂正金額は現在監査法人による四半期レビュー中。
② Metaps Plus Inc.株式売却時の会計処理について
子会社である Metaps Plusの一部株式を海外投資ファンドに売却した胸の発表を昨年12月に実施したが、その際の契約に付与された買戻条項を、IFRS において負債計上すべきところ、当該処理が見落とされていたことが判明した。この結果、資本剰余金から負債へ約5億5700万円の振替となる見通し。
以上を踏まえ、監査法人とも協議の上、過去に提出した以下の四半期報告書及び四半期決算短信を訂正することとした。なお、訂正四半期報告書の提出及び四半期決算短信の訂正は 2017 年 10 月中に行う予定。
なお、2016年10月に発表した2017年8月期の業績予想と、実績にも差異が生じた。売上高は従来予想の180億円から44億2800万円下回る135億7200万円、営業利益は7億円を4億4900万円下回る2億5100万円だった。
Smartcon 社の IFRS における会計処理方針について、監査法人と協議の結果、2017 年8月期第1四半期実績値より、代理人取引と見做される一部取引の売上を純額計上とし、業績予想においては当該取引について総額計上としていたこと、また、Smartcon 社においてクーポン失効分の売上(約 1億8000万円)の計上を翌期以降に繰り延べた。
一方、営業利益については、既存事業が拡大するとともに、関係会社株式の売却益等が寄与したものの、仮想通貨関連等の新規事業への投資(約2億9000万円)により販管費が増加したこと、Smartcon 社における失効益の計上を翌期以降に繰り延べたこと(約1億8000万円)により予想を大きく下回った。
現在、該当する四半期報告書と、四半期決算短信の訂正作業をすすめているとのこと。会計処理の問題と業績への影響など詳細については以下のとおりとなる。
■訂正事項
① Smartcon Co. Ltd.の会計処理について
2017 年8月期通期の決算作業の過程において、連結子会社であり、2017年8月期第1四半期に株式取得した Smartconの財務数値を IFRS において再度精査した結果、これまで会計上認識していた数値と新たに算出された数値に差異が生じていたことから、Smartcon 社の過去5年分の財務数値について調査・分析を行った。
調査・分析の結果、Smartcon 社が展開する電子クーポン事業の売上の計上方法について、一部 IFRS の基準にそぐわない処理があったことが判明した、としている。電子クーポン事業においては、販売時、使用時、使用期限及び消滅時効(5年)というタイミングがあり、その中で、一部取引の売上高について、本来収益認識すべきクーポン使用時ではなく販売時に行われていたため、当該取引について、収益認識をクーポン使用時に変更し、売上から前受金に振り替えた。
また、原価が発生しないクーポン失効益の認識時期をクーポンの使用期限から債権の消滅時効が経過するまで繰り延べることとし、この結果、同社の期首時点の利益剰余金が約3億1500万円減少、四半期連結財務諸表におけるのれんが約1億6100万円増加する見通し。なお、各四半期の売上及び営業利益の訂正金額は現在監査法人による四半期レビュー中。
② Metaps Plus Inc.株式売却時の会計処理について
子会社である Metaps Plusの一部株式を海外投資ファンドに売却した胸の発表を昨年12月に実施したが、その際の契約に付与された買戻条項を、IFRS において負債計上すべきところ、当該処理が見落とされていたことが判明した。この結果、資本剰余金から負債へ約5億5700万円の振替となる見通し。
以上を踏まえ、監査法人とも協議の上、過去に提出した以下の四半期報告書及び四半期決算短信を訂正することとした。なお、訂正四半期報告書の提出及び四半期決算短信の訂正は 2017 年 10 月中に行う予定。
2017年8月期の予想と実績に差異…大幅な下振れに
なお、2016年10月に発表した2017年8月期の業績予想と、実績にも差異が生じた。売上高は従来予想の180億円から44億2800万円下回る135億7200万円、営業利益は7億円を4億4900万円下回る2億5100万円だった。
Smartcon 社の IFRS における会計処理方針について、監査法人と協議の結果、2017 年8月期第1四半期実績値より、代理人取引と見做される一部取引の売上を純額計上とし、業績予想においては当該取引について総額計上としていたこと、また、Smartcon 社においてクーポン失効分の売上(約 1億8000万円)の計上を翌期以降に繰り延べた。
一方、営業利益については、既存事業が拡大するとともに、関係会社株式の売却益等が寄与したものの、仮想通貨関連等の新規事業への投資(約2億9000万円)により販管費が増加したこと、Smartcon 社における失効益の計上を翌期以降に繰り延べたこと(約1億8000万円)により予想を大きく下回った。
会社情報
- 会社名
- 株式会社メタップス
- 設立
- 2007年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 山﨑 祐一郎
- 決算期
- 12月
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 6172