コーエーテクモHD、2Qは売上高10%減ながら営業益3%増と増益を確保 IPを許諾して中国で配信中のスマホ向け『三國志2017』が好調

コーエーテクモホールディングス<3635>は、10月26日、2018年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、売上高149億1600万円(前年同期比10.0%減)、営業利益28億5000万円(同3.7%増)、経常利益68億4700万円(同40.6%増)、四半期純利益50億3400万円(同33.0%増)となった。
 

主力タイトルの多くの発売を第3四半期以降に予定しているが、第2四半期連結累計期間の営業利益は計画を上回り、有価証券売却益の増加により営業外収益も好調に推移した。

主力のエンタテインメント事業は、売上高134億1000万円(前年同期比2.9%減)と減収ながら、セグメント利益26億4500万円(同37.8%増)と大幅な増益を達成した。各ブランドごとの状況は以下の通り。

・「シブサワ・コウ」ブランド
『Champion Jockey Special』と『Winning Post 8 2017』をNintendo Switch向けにリリースした。スマホ向けは、IPを許諾した『三國志2017』が中国にて配信され、およそ10日間で登録者数が100万人を突破した。

・「ω-Force」ブランド
欧米向けに『無双☆スターズ』(PS4、Steam用)を発売した。欧州のゲームイベント「gamescom 2017」に合わせ、世界中で人気のアニメーション作品 「進撃の巨人」が原作のタクティカルハンティングアクションゲーム『進撃の巨人2』(PS4、PS Vita、Xbox One、Nintendo Switch、Steam用)の制作を発表し、話題を呼んだ。

・「Team NINJA」ブランド
任天堂<7974>の「ファイアーエムブレム」と同社の「無双」シリーズとのコラボレーションタイトル『ファイアーエムブレム無双』を9月に発売した。『仁王』は、リピート販売が引き続き堅調に推移し、ダウンロードコンテンツ三部作を配信した。『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』(PS4、PS3、Xbox One、Steam用)では、基本無料版が累計1,000万ダウンロードを突破し、有料コンテンツ販売も順調に推移した。スマホゲームでは、スクウェア・エニックスと共同で開発した『DISSIDIA FINAL FANTASY OPERA OMNIA』が収益に貢献した。

・「ガスト」ブランド
8月に『よるのないくに2 ~新月の花嫁~』(PS4、PS Vita、Nintendo Switch用)を国内向けに、『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』(PS4、Steam用)を欧米・アジア向けに発売した。

・「ルビーパーティー」ブランド
「ネオロマンス・フェスタ 金色のコルダ 星奏学院祭6」や、立体映像表現を用いたバーチャルライブなど、第2四半期中に合計5つのイベントを開催した。

・新ブランド「midas(ミダス)」
若手社員によるスマホ市場での新規IPの創造を目指し、「東京ゲームショウ2017」において2タイトルのコンセプトを発表した。運営するゲームSNSサイト「my GAMECITY」では、キャンペーン施策の強化により登録者数が100万人を突破した。

なお、2018年3月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、売上高420億円(前期比13.4%増)、営業利益115億円(同31.0%増)、経常利益160億円(同5.2%増)、当期純利益117億円(同0.6%増)の見込み。
 
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高845億8400万円、営業利益284億9400万円、経常利益457億4100万円、最終利益337億9200万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
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