フラーは、アプリ分析プラットフォーム「App Ape」で独自に分析したデータを活用したスマホアプリの利用トレンドレポートを作成して公開した。
(以下、プレスリリースより)
月に1度でもアプリを利用したユーザーを全て合算した「月間アクティブユーザー(MAU)」の成長率は、2016年10月から17年9月の1年間で3.4%となり、16年4月から同年9月の成長率(18.0%)に比べ伸びが鈍化したものの、上昇トレンドを引き続き維持したことが明らかになりました。今後も主要カテゴリのレポートを発信し、アプリ市場の全容を捉え続けることで、アプリ業界全体の利益に貢献していく考えです。
アプリ実利用データから市場トレンドを抽出
フラーが開発・提供するApp Apeは、アプリビジネスをサポートするアプリ分析プラットフォームです。アプリのストア、パブリッシャー、ユーザー利用データなどをまとめて一つのプラットフォームで提供しているのが特徴で、市場のトレンド把握、競合の調査、マーケティングや広告出稿の最適化などを全面支援。アプリパブリッシャーを中心に、アプリビジネスに関わる3,000社以上に登録、利用いただいております。
アプリ分析プラットフォーム「App Ape」で国内3万台のAndroid端末の実利用データを分析した今回のレポートでは、2016年1月から2017年9月のデータを利用しています。
アプリ全体の合計月間アクティブユーザー(MAU)の成長率
アプリ全体のアクティブユーザーを月ごとに合算した 合計月間アクティブユーザー(MAU)の 成長率は、2016年10月から17年9月までの1年間で3.4%となりました。依然として上昇トレンドを維持したものの、16年4月から同年9月の半年間の成長率18.0%に比べて期間が長いにもかかわらず、上げ幅が縮まった形です。
一人当たりの所持・利用アプリ数
一方、17年9月の一人当たりの平均所持アプリ数は前年同月比4個増の78.6個でした。そのうち、月に1回以上起動するアプリは同0.8個増の26.7個 で、ユーザーが実際に使用するアプリの数はほぼ横ばい傾向であることが明らかになりました。過去1年間の推移を見ても所持、利用ともに変動が少なく、ユーザーがスマホに入れるアプリ数は頭打ち状態であることが浮き彫りになりました。
▲一人当たりの所持・利用アプリ数の推移:App Apeデータより作成
アプリ全体のMAUランキング
アプリ全体のMAUランキングを見ると、上位10アプリの顔ぶれに変化はなく、7年9月の順位は1位のGoogleを筆頭に、2位LINE、3位Google Chrome、4位YouTube、5位Googleマップと続きました。また、7~10位は、Yahoo、twitter、facebook間での順位の変動が大きかったことが分かりました。
▲アプリMAUランキングの推移:App Apeデータより作成