宝塚大学メディア芸術学部、看護学部で使用の小児看護教材VRシステムを学生が制作へ


宝塚大学東京メディア芸術学部は、教員と学生が、同大学看護学部の小児看護学で使用するVR教材の制作に協力したと発表した。

VRを用いたこの取り組みは看護学生がリアルに小児看護の現場を学ぶ為に、実際の場面をシミュレーションする方法として実施したものだ。VRソフトでは自由に見まわせる360°動画の中で危険個所、注意箇所等、被験者の視線を記録することで、看護教育現場での多人数間の視覚共有が容易になっている。

この仕組によって同じ体験を短時間で共有することができたという。

また誰でも簡単に体験できるシンプルなUIや被験者の履歴を記録できる機能など、現場の要求に合わせアプリの作成も行っている。

「リアルで、実際に病室にいるかのように感じた」、「リアルタイムで広い範囲を観察できたので面白かった」というのが体験した学生の感想だ。同大学はVRのメリットである臨場感を学生が感じ、興味を引き出せたことや、自分の見たい場所へ移動することで、必要な情報を見極めて目的をもって情報を集めるというVR体験ができた、と説明している。

宝塚大学東京メディア芸術学部は、UnityやUnrealEngineを使った授業を行っており、またゲーム領域ではVRを使った開発もその一環として取り組んでいる。

実際に同大学のコミュニケーションデザイン研究室では、車のバーチャルショールームを想定したルームスケールVRにおけるユーザーインターフェイスのデモを卒業制作展にて展示予定など、非常に積極的だ。同大学は今後もより効果的なVR教材の開発を目指していくとしている。