【レビュー】3騎のサーヴァントを操作してチームを勝利に導こう! 正式稼働直前『Fate/Grand Order Arcade』先行体験レポート!



FGO ARCADE PROJECTは、7月26日より『Fate/Grand Order Arcade』を全国のアミューズメント施設で稼働する。

本作は、現在配信中のスマートフォン向け FateRPG『Fate/Grand Order』のサーヴァント(キャラクター)や世界観をベースに、3D化されたサーヴァントをプレイヤー自身が操作し、仲間と一緒にバトルを楽しむことができる「英霊召喚チームバトル」ゲーム。

本稿では、全国稼働日を目前に控える本作を一足先にプレイする機会をいただけたため、そのプレイレポートをお届けする。

 

『Fate/Grand Order』らしさが詰まったゲームシステム

本作では一定時間遊ぶことのできる「ゲームポイント(GP)制」が採用されている。1クレジット300GPとなっており、1クレジット300GP・3クレジット900GPのどちらかでゲームをスタートする。

クレジット投入後、初回プレイでは、主人公となるマスターの名前・性別を決定する。これは『Fate/Grand Order』と同様に後で変更も可能だが、今後のアップデートで実装予定とのことだ。

マスター情報を入力し終えると早速チュートリアルバトルへ。ここで本作の基本となるバトルシステムを教わることとなる。



チュートリアル内容は大まかに分けると移動・攻撃・防御・その他の4種類。アクション寄りのゲームだが、直感的な操作が可能で初心者でも遊びやすい仕様に感じた。

【移動】
基本移動……スティックを倒すことで倒した方向に移動。
ダッシュ……ダッシュボタンを押しながらスティックを倒すことで、魔力を消費してダッシュできる。

【攻撃】
攻撃……アタックボタンを押すことで発動。連続して押すことで連続攻撃が発生する。また、サーヴァントによっては近距離攻撃だけでなく、遠距離攻撃も行える。攻撃の種類については『Fate/Grand Order』同様にコマンドカードが選択され、各種チェインによって追加効果が発生する。コマンドカードの選択はディスプレイのタッチで好きなカードを選ぶことができ、選択しなくてもアタックボタンを押すことで自動選択される。なお、コマンドカード使用後、つまり攻撃後はコマンドカードドローへと移り、攻撃とガードが行えない状態になる。


▲ランダムで表示されるコマンドカード。NPを貯めるためにArtsカードを選択してもいいし、Buster CHAINを狙ってもいい。


▲攻撃後に移行するコマンドカード:ドロー状態。相手からはCHANCEと表示される。攻撃・防御はできないが回避は行えるので、周囲を確認して攻撃が来ていないか確認しよう。

 
条件 役の名前 効果
Quickを3枚揃える Quick CHAIN クリティカルスター 10個獲得
Artsを3枚揃える Arts CHAIN NP10%獲得
Busterを3枚揃える Buster CHAIN カード全体の攻撃力アップ
カード上部にある金の
装飾のあるカードを3枚揃える
Brave CHAIN 4枚目にExtra Attackが追加
待機中のサーヴァントの
アイコンが付いたカードを3枚揃える
Support CHAIN 待機中のサーヴァントがサポートスキルを使用


スキル…画面下部にあるスキルアイコンをタッチすると発動。サーヴァント固有のスキルを発動し、自身や味方の強化、敵の弱体化ができる。使用後はキャストタイムに入るため、タイミングを見計らって発動しよう。

宝具……NPが100%以上の時に宝具ボタンを長押しし、チャージが完了すると発動する。サーヴァントによって効果や攻撃範囲・チャージ時間が異なる。


▲「アルトリア・ペンドラゴン」の宝具「約束された勝利の剣 -エクスカリバー-」。高威力・高範囲の宝具だが、長いチャージ時間を要する。戦況を先読みして発動しよう。


【防御】
ガード……相手の攻撃に対してアタックボタンを押すことで発動。アタックボタンの長押しでも発動する。
回避……スティックを倒しながらダッシュボタンを短く押すことで発動。攻撃やガード、やられている最中でも回避可能だが、発動には魔力を使用する。


▲魔力を使用するものの、どのタイミングでも発動できる強力な回避行動。コマンドカード:ドロー状態を誘い上手く回避できればカウンター攻撃を仕掛けることも可能だ。


【その他】
カメラリセット……スティックを押し込むことでカメラをサーヴァントが向いている正面へ向き直す。
ターゲット切り替え……ターゲットボタンを短く押すとターゲットを切り替える。




以上の操作方法をチュートリアルバトルで習うと、その後は『Fate/Grand Order』でもお世話になる「マシュ・キリエライト」のカード発行を行い、シングルプレイ専用モード「グランドオーダー」へ移行。実戦形式でチュートリアルを行う。

 

■チュートリアル後はターミナル画面から各ゲームモードへ

以上のチュートリアルを終えると、その後はターミナル画面からオンラインチーム対戦モード「グレイルウォー」とシングルプレイモード「グランドオーダー」のどちらかで遊べるようになる。また、画面右部からはチームの編成やサーヴァント強化、召喚が行える。


▲サーヴァントをタッチすると『Fate/Grand Order』同様にサーヴァントが喋る。



▲うっすらと見える「ショップ」や「マイルーム」機能は今後のアップデートで実装予定だ。


●グレイルウォー(消費GP250)
「グレイルウォー」は最大3騎のサーヴァントでパーティを編成し、マスター6人が3vs3形式で行うオンラインチーム対戦モードだ。勝利条件は画面上部の撃破ゲージを満たすか、制限時間内に撃破ゲージが多いチームの勝利となっており、いかに味方と協力して相手サーヴァントを撃破するかが勝利の鍵となっている。


▲画面上部の撃破ゲージ。青チームのゲージがMAXのため、青チームの勝利だ。


このモードの特徴といえば、やはり3vs3によるチームバトルが挙げられる。サーヴァントのクラス相性を考えたり、遠距離攻撃が可能なアーチャーなどで安全な位置から味方のサポートを行うなど、チームバトルならではの戦略が考えられた。

また、敵味方あわせて7騎のサーヴァントが退場すると聖杯が登場する。聖杯を所持したサーヴァントは、敵チームのサーヴァントを撃破した際に、より多くの撃破ゲージを獲得できるので前半に大きなリードを奪われたとしても逆転が可能だ。誰が聖杯を所持しているのかを確認して、味方なら援護を、敵なら集中攻撃で撃破を狙おう。


▲自身の「ヴラド三世」が聖杯をゲット。ゲージ増加が「×2.0」倍となっているので、よりアグレッシブに行動したい。



▲クラス相性によっては与ダメージや受ダメージが増減するため、できるだけ優位なクラスのサーヴァントを相手にしよう。



▲チーム編成画面では出撃するサーヴァントの他にも装備している概念礼装を確認できる。他プレイヤーがこのサーヴァントで何をしたいのかを把握してあげることもチームプレイでは大切だ。



▲Overkillが発生すれば、大幅なNP・クリティカルスターの獲得に繋がる。宝具発動まではいかなくとも、クリティカル攻撃を軸に手痛いダメージを与えよう!



▲サーヴァント撃破後は控えのサーヴァントが登場。やっちゃえ、バーサーカー!



▲美麗な映像とともに相手「エミヤ」の宝具が発動。それでも「ヘラクレス」ならば復活してくれるのでは……。



▲そんなに都合のいい話はありませんでした。バーサーカーということもあり、宝具を受けて生き残るのは難しそうです。


最初は宝具発動のチャージ時間の長さに「このチャージの長さで敵サーヴァントに当てられるのか……?」と考えてはいたが、いざやってみると合計6騎のサーヴァントが戦場を駆け回ることもあり、周りをしっかりと見るのはなかなかに難しい……。しまいには敵サーヴァントに宝具まで発動されて、あっさりと敗北。改めて3vs3のゲームであるとCPUに教えられた1戦となった。

●グランドオーダー(クエストによって消費GPが変動)
「グランドオーダー」は、制限時間内に全ての敵を撃破するシングルプレイ専用モード。プレイヤーはマップ上のクエストをクリアして特異点を修復していく。


▲最初のマップは「炎上汚染都市 冬木」。



▲消費するGPはクエストによって異なる。



▲WAVE1では1騎目のサーヴァントが、WAVE2では2騎目のサーヴァントが登場する。



▲エネミーを撃破した際には、戦利品を落とすことも。戦利品はクエストクリア後に受け取れる。



▲クエストクリア後にはマスターレベルがアップすることも。マスターレベルが上がることで編成COSTの上限もアップする。



▲クエストクリアの報酬では、10連召喚の権利が得られる「聖晶粒×200」が入手できる。



▲クエスト終了後には、「クエスト報酬呼符」を使用して1回召喚が可能。これは1クレジットを追加して行える召喚で、召喚しなかった場合は呼符は消えてしまう。


●強化
強化では、サーヴァント強化・サーヴァントスキル強化・霊基再臨(サーヴァント進化)の3種類が可能だ。いずれの強化も『Fate/Grand Order』ではお馴染みとなっているが、サーヴァントスキル強化のみ、今後のアップデートで実装予定となっている。

サーヴァント強化はその名の通り、サーヴァントのレベルを上げることで、レベルが上がるにつれてHPやATKが上昇する。

霊基再臨(サーヴァント進化)は、サーヴァントのレベル上限を解放することが可能。サーヴァントのレベルが上限に達した場合は霊基再臨を行って、さらなる強化を行おう。


▲強化用素材と必要なQPを使用してサーヴァント強化が完了。まれにより多くの経験値が入る「大成功」、「極大成功」となる場合がある。


●召喚
召喚では、クエスト報酬など手に入る「聖晶粒×2500」と10クレジットを消費して10回召喚が行える。『Fate/Grand Order』とは違い、本作では「聖晶粒×2500」がない限りは10連召喚が行えない。



●編成
編成では、「グレイルウォー」や「グランドオーダー」に出撃するチームの編成を行う。TOTAL COST内でサーヴァント・概念礼装を装備しよう。なお、チュートリアルで入手できる「マシュ・キリエライト」は『Fate/Grand Order』同様にCOSTが0となっている。


▲COST上限が41なので、ぎりぎり収まるCOST40で編成。宝具は打てないと判断し、「ヴラド三世」にはBusterカードの性能が上がる「リミテッド/ゼロオーバー」を装備。



▲編成COSTはサーヴァント・概念礼装ともに『Fate/Grand Order』と同様のCOSTになっている。



▲『Fate/Grand Order』でお馴染みの概念礼装も性能が本作仕様に変わっている。性能が変わっていないものもあるので、編成時に確認しておこう。


先行体験会を終えての感想は、『Fate/Grand Order』のコマンドカードシステムを上手くアクションゲームとして再現しているように感じた。コマンドカードの選択・攻撃がプレイヤーの干渉部分になっているため、「上手くNPを貯められた」「クリティカルスターをたくさん発生できた」など『Fate/Grand Order』ならではのポイントを本作仕様で感じられる。また、自動選択システムも実装されているため、アクションゲームに不慣れな『Fate/Grand Order』ユーザーも安心して遊べる。そして、コマンドカードドロー状態の有無、ダッシュ・回避の魔力消費が対戦相手との読み合いに繋がることで、質の高い対戦が可能なアクションゲームとして成り立っている。3vs3のチームバトルも1vs1では発生し得ない戦況が生まれることで、より深い戦略性を創り出しているように感じた。

対戦ゲームが苦手なユーザーには「グランドオーダー」が用意されており、サーヴァントをGPがある限り好きなだけ動かすことも可能だ。どちらのモードでもリアルカードのコレクションが楽しめるため、『Fate/Grand Order』ユーザーならば、ぜひとも一度プレイしてみてほしい。


 
■『Fate/Grand Order Arcade』
 

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