エイベックス・エンタテインメントは、8月18日、最先端のAR技術を使い、まるで会場に実在すると錯覚するほどの存在感と臨場感のあるARライブを展開し、会えるARイケメンとして話題になっている「ARP」の4度めのライブ公演を「KICK A’LIVE」をベルサール高田馬場で開催し、ARPの共同プロジェクトの展開を発表した。
ARPは、ライブを主体に活動しており、 2017年1月に開催したライブ「A’LIVE」では2日間で約2000人を動員、そして1年後の翌年2018年1月の「A’LIVE3」では2日間で約5400人を動員し、急速な進化を遂げているダンスボーカルグループ。
コンベンションでは、まずARPのメンバーによるパフォーマンスがあり、そこで披露した新曲「Paradise」のタイアップ(テレビ朝日系全国放送「Break Out」9月度 マンスリーアーティスト)を発表した。さらに12月発売のニューアルバムリリース告知、次回ライブKICK A‘LIVE2が、2019年1月5日、6日に横浜文化体育館で開催すると発表した。そして、開催最後はARPアニメ化決定というビックニュースもあった。
後半のビジネスカンファレンス的なパートでは、avexとユークスの2社がともに手を組んで未来のエンターテイメントシーンに向けての展開についての映像が流れ、そのあと、ユークス側からはARPの内田総合プロデューサー、エイベックス・エンタテインメントの猪野執行役員が登壇し、ARPを中心とした共同プロジェクトの全貌を語った。
その中でも大きなポイントとなってくるのが、ユークスが開発したARライブシステム「ALiS ZERO」である。ARPのライブは、ARアーティストながらインタラクティブにお客様のやりとりができるのが特徴で、そのクオリティーの高さが非常に優れていることで定評がある。このハイクオリティーなARライブを実現する上で不可欠なシステムがALiS ZEROになる。
ALiS ZEROは、ギネスに認定された累計6800万本を売り上げるプロレスゲーム「WWE」ビデオゲームを開発するユークスが生み出したシステムであり、ゲームで培った高度な3D CG技術により、圧倒的な存在感のある人間のグラフィックを動かすAR Live Systemである。
「ARP」のステージの舞台裏はこのシステムによって、歌や声を担当するキャスト、体の動きを担当するダンスや演技ができるキャスト、表情などを担当するフェイシャルキャストなど、大勢のプロ達の「生」の仕事をシンクロさせ、その場で遅延なくなめらかなリアルタイムCGショーを実現している。
これにより、ARに特化した舞台照明や影、パフォーマーの足音のコントロール、観客が映り込む舞台袖のARカメラなど全ての演出を同時に制御することで、「次元を超えた、まさにその舞台に実在しているかのようなステージ」が作り出されている。
ALiS ZERO(アリスゼロ)は8月18日の第2公演後に行われた、ユークス×avexによるコンベンションライブの中で、このシステムをオープンイノベーション化していくことが発表となった。
これにより、リアルアーティストのライブ演出や、人気「V tuber」「2次元キャラクター」などのリアルライブ化。伝説の人物に目の前で会えるARショーの実現。企業イベント、スポーツイベント、舞台演出等での利用といった様々なシーンでARライブエンターテイメントシーン全体を活性化させることができるという。
8月18日のライブ当日から配信開始となる、ARPの新曲「Paradise」も初披露し、ARP史上初の4人のフォーメーションダンスで、その圧倒的なパフォーマンス力に観客も最高の盛り上がりをみせていた。もちろん彼らのライブの十八番ともいえる、笑いあり感動ありの「一期一会」のライブの醍醐味を味わえる部分も健在だ。
このほか、今回のライブのもう1つの新たな試みとして、中国の大手生配信プラットフォーム「bilibili動画」で、8月19日17:00~の公演の全編生配信することも決定した。ARPは、今後はアジアをはじめとした海外展開も行っていくとし、そのはじめの1歩となるのが今回のbilibili動画のライブ生配信となるとのこと。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ユークス
- 設立
- 1993年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 谷口 行規
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高40億8700万円、営業利益1億7900万円、経常利益2億8200万円、最終損益13億4900万円の赤字(2024年1月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4334