カプコンのミリタリーSLG『BLACK COMMAND』を先行体験 各所に宿るリアリティとハードボイルドな世界をスマホで堪能


カプコン<9697>が、9月26日(水)に配信を予定している『BLACK COMMAND』。9月10日時点で事前登録者数が15万人を突破しリリースまでの期待が高まっている。

本作は、本格ミリタリーシミュレーションで2018年秋に配信を予定している。戦闘、要人警護や施設・車列の警備、兵站、あらゆる軍事的サービスを請け負う「PMC(民間軍事会社)」。そのPMC(民間軍事会社)を運営する指揮官となり、最強の部隊を目指すと言う内容だ。舞台となる過酷な紛争地帯では、様々なミッションが同時多発的に発生する。部隊の編成、進行ルートの選択、攻撃の判断、それらミッションの作戦は、すべて指揮官であるプレイヤーに指示が委ねられるというもの。

今回は、一足先に戦場に赴くことになったのでそのレビューをお届けしていく。
 

■カプコンから硬派な傭兵SLG登場!!その世界観とは

 
 
▲チュートリアル時の名前入力、非常に口の悪い教官のガーハイムより強制的に名前を付けられるが・・・。

まずはチュートリアルだ。ここでは、ゲームの進め方、特に戦闘の操作を中心に進んでいく。『BLACK COMMAND』の世界は実にハードボイルド。ゲーム開始時に表示される「地上の隊員を空から掌握し、導く指揮官。戦場の混沌からルールを読み解き隊員の命をカジノのチップのごとくやり取りする」というセリフが、同タイトルの内容を表していると言ってもいいだろう。

またチュートリアルでは「ガーハイム」という非常に口の悪い教官と共に進行していくが、この人物が非常に曲者で強烈なアクセントになっている。好きな人は本当にハマる愛すべき馬鹿野郎だ。
▲往年のアクション映画のようなセリフ。プレイ中に思わずニヤニヤするようなシーンが頻繁に登場する。ガーハイムの台詞は常に要チェック。
 

■部隊を指揮し、拠点を制圧せよ


続いては戦闘に関して。ミッション進行中は地図を俯瞰したような視点で、目的地をタップして設定し進行を見守っていく。とはいえ、設定を決めたらそのまま放置すれば良いわけではない。進行方向には周囲を警戒し行動している敵部隊がいる。目を離した隙に遭遇するというケースもありうるわけだ。
 
 
攻撃の際は自部隊の射程範囲に敵が入ることで操作できる。先制攻撃は戦闘においても非常に有利になるので率先して利用していこう。ただし戦地では一見見えない場所に敵部隊が潜伏している場合もあり、決して気を抜くことはできないので注意が必要だ。なお移動においては高速移動と警戒移動の2つから選択でき、状況に応じて使い分けよう。

各ミッションには制限時間があるので、警戒移動は進行速度が遅くなり時間を大幅にロスしてしまうため、状況に合わせた指令が必要となる。
 
 
 ▲もちろん相手の射程が長い場合は先制攻撃を受けることになる。
 
 
 
▲隊員が死亡した場合は"補充"が必要だ。
 
 
 
▲かなり特殊な経歴の隊員も存在している。
*画面は開発中のもの。
 
また今作では使用する武器についても非常にこだわり抜いている。150種以上の銃、様々な装備、傭兵のクラスやスキル性能評価にもこだわったとのこと。ゲームの進行が進むごとに銃を徐々に高性能なものを目指してアンロックし収集していく楽しさは別格。デザイン・設定・性能、リアリティ溢れる数々の銃器や装備。

ハンドガン、アサルトライフル、スナイパーライフル、サブマシンガンなど、一般的な銃種は全て網羅しているそうだ。

カプコンの新作「ブラックコマンド」は、また、国内最大級のホビー・ミリタリー総合サイト「ミリタリーブログ」が完全監修しているだけあって、要所要所にリアルさが感じることができる。厳選した銃や装備の描写とその解説、戦闘の勝敗を決めるパラメーター設定、そして各所で使われた用語など、ゲームの世界観に至るまで徹底監修したという。

そんな非常に濃い世界観ながらも、操作は非常にシンプルで適度な緊張感を持ちながらお手軽にプレイできる。またゲーム内では一見、真面目にも見えるセリフも実は笑いどころ満載なのではないかと筆者は思う。木曜洋画劇場で放送していた映画を好む人たちにとっても、たまらない内容になるだろう。

シミュレーションゲームとはなっているものの、リアルタイムで操作をする必要があるため、退屈するということもない。比較的この手のジャンルが苦手な筆者でもかなり楽しんでプレイすることができた。アクションゲーム好き、シミュレーション好き、ミリタリー好きと幅広い層にお奨めできるゲームではないだろうか。
 

■関連サイト

 

公式サイト


 
株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
企業データを見る