【発表会】日雇いアイドルの"シンデレラ"にパワードスーツ着用の"クララ"、"ラプンツェル"の手にはセガサターン!?…パンクヒーローが大活躍の『リボルバーズエイト』制作発表会をレポート
セガゲームスは、10月10日14時より、秋葉原UDXシアターにて「『リボルバーズエイト』制作発表会」を開催した。当日は、セガゲームス プロデューサーの菊池正義氏に加えて、キャラクター原案を担当した五十嵐孝司氏が登壇し、企画発足の経緯や開発時の裏話を展開した。
イベントが始まると、まずはプロデューサーの菊池氏が登壇。本作が、スマートフォン向けに開発された「リアルタイムストラテジー」であることが紹介された。続いて、キャラクター原案に五十嵐孝司氏、キャラクターデザインに人気イラストレーターのRyota-H氏、音楽プロデューサーにプロキオン・スタジオの土屋俊輔氏、光田康典氏が参画していることを発表。さらに、『リボルバーズエイト』のプロモーション動画を上映した。
▲菊地氏はこれまで、『龍が如く』初代プロデューサーや『ジェット セット ラジオ』ディレクターなどを務めた経歴を持っている。「セガゲームスの本気を感じ取っていただければと思います」と『リボルバーズエイト』について早くも自信を覗かせるコメントも。
【『リボハチ』プロモーション動画】
菊池氏によると、本作は古今東西のお伽噺や童話をモチーフにした世界を舞台としており、パンキッシュにアレンジされたキャラたちが活躍するとのこと。
また、本作のコンセプトとして、リアルタイムストラテジーの面白さをより多くの方に届けたいという想いがあるという。菊地氏は「狙った戦術がハマったときの快感をより多くの人に体感していただけるように、分かりやすく、遊びやすいゲームを目指しています」と語った。
▲「スキル」や「ヒーロー」といったワードが本作の特徴となっているようだ。
続いては一癖も二癖もあるキャラ紹介へ。ここでは、日雇いアイドルをしている"シンデレラ"や足柄山でホストクラブを経営する"金太郎"、車椅子をパワードスーツ化して立ち上がった"クララ"の3キャラが公開された。このように特徴的なキャラが、リリース時には20体ほど登場する予定とのこと。
物語の舞台は「イマーゴ」。全ての物語が集まる場所で、イラストに描かれている「塔」のひとつひとつがお伽噺や童話の舞台となっている。
▲鬼が一掃されて歓楽街に再開発された「鬼ヶ島」や、企業家の乙姫が開発したリゾート施設「竜宮リゾート」、ゼーゼマン家が展開する「アルム工業地帯」など、ステージもかなり特色の濃いものばかり。「竜宮リゾート」には年齢をコントロールする高級エステがある、クララのパワードスーツは「アルム工業地帯」で開発しているといったこぼれ話も。
ここからはゲームシステムの紹介へ。1対1のバトルとなる本作では、8種類のカードをセットして、3分間に敵陣のタワーをより多く倒した方が勝ちというルールとなっている。デッキにセットしたユニットを繰り出して、攻守の駆け引きを楽しむものとなっているとのことだ。
▲カードは大きく分けて4種類。先ほど紹介された「シンデレラ」や「金太郎」「クララ」はスキルを使用できるヒーローにあたる。
また、作ったデッキがどのような戦い方に向いているかを自動で判別して振り分けてくれるシステムが搭載されているのだとか。盾役を繰り出しつつ、後方からアタッカーを送り出し敵陣に深く切り込んでいく「強襲デッキ」、相手の攻撃を受けつつ、隙を見て相手のタワーにカウンター攻撃を仕掛ける「反攻デッキ」、遠距離から相手のタワーを攻撃することを得意とする「砲撃デッキ」に分けられる。
さらに、ヒーローが使用できるスキルは2種類ある。
ひとつは、1試合に1度だけ発動可能な「スペシャルスキル」で、これはリーダーに設定されているキャラのみが使用できる。演出が派手なものから、玄人好みの効果を発揮するものまで、様々な種類が用意されているとのことだ。また、リーダーに設定しているキャラは相手から判別できないようになっているため、ここでも相手との駆け引きが発生するようになっているという。
2つ目は、30秒に1度使用できる「ノーマルスキル」。こちらは、セットしているヒーローから任意に選択して使用できる。1度使用すると他のキャラでスキルを使用するのも30秒後となってしまうため、状況に応じて対応していくことが駆け引きのポイントになりそうだ。
▲会場では、カーレンやカボチャの魔女のスペシャルスキルが動画で公開された。
そのほか、本作にはクエストをクリアして物語を進めるストーリーパートも搭載されている。基本戦術やキャラごとの特性は、ここで自然と学べるような造りになっているという。リアルタイムストラテジーが不慣れな方は、まずストーリーパートを進めることで自身の腕を上げていける。ストーリーは、メインストーリーのほか、キャラごとの物語が楽しめるキャラストーリーが用意されているとのこと。
ここで、キャラクター原案の五十嵐孝司氏が登場。菊地氏と共にトークセッションを繰り広げた。
▲キャラクター原案の五十嵐孝司氏は、本プロジェクトのために新調したという帽子を被って登場。
企画発足の経緯は、3年ほど前にクリエイターたちが集まる新年会で菊地氏と五十嵐氏が会ったことに始まるという。長年、構想を温めていたという五十嵐氏は、その場で現在のキャラ原型になる設定やCG、構想を菊地氏に話したところ話がまとまり、開発に至ったのだとか。
また、『リボルバーズエイト』でキャラクターを作るにあたって、五十嵐氏に2つのこだわりポイントがあるという。ひとつは、誰もが知っている童話の世界をモチーフにして「どれだけ悪ふざけができるか」。2つ目は、原作をしっかりと読み込んだうえで、ツッコミどころに言及できるか。キャラの魅力を増すために、どこまで原作のイメージを保ちつつイジれるかに挑戦していると話した。
▲どちらも乗り物がカボチャで作られている両キャラではあるが、バイクに乗っている「シンデレラ」と、カボチャそのものに乗っている「カボチャの魔女」という点で差別化が図られている。なお、動力として中にネズミが入っているという裏話も聞けた。
▲金太郎はこれまで「可愛く」「面白く」といったコンセプト作られていることが多いと感じた五十嵐氏は、金太郎をカッコよく表現。「何でもできる完璧少年なら反抗期も来るはず」という想像から前掛けの部分が空いているなど、"反転"というところがひとつのテーマとして描かれているとの話だった。
▲「浦島太郎」の物語は腑に落ちないところも多いと語る五十嵐氏。「何故、乙姫は時が過ぎていることを黙っているのか?」、「追い打ちをかけるように玉手箱で老化してしまう原因は?」という不条理さを考えたときに、浦島太郎に恋心を抱いた乙姫が「浦島太郎は年下が好み」という情報を聞かされたとすると辻褄が合うのではないかという想像を膨らませて作り上げていったのだとか。
▲塔の中で生活してニートになってしまった女の子という設定のラプンツェル。マンガやゲームに詳しく、手に握っているコントローラーはセガサターンのものであるとか。
イベントの終盤には、本作のナビゲーターで先日YouTuberとしてデビューした「リーゼル」が登場。公式サイトや各種SNSの告知をしたほか、事前登録やCBTについての情報も明かされた。こちらの内容は下記の関連記事でも紹介しているので参考にしていただきたい。
【関連記事】
・セガゲームス、3分間で戦うスマホ向けリアルタイムストラテジーゲーム『リボルバーズエイト』を今冬配信! CβT参加者募集や事前登録を開始!
▲菊地氏によると、リーゼルは国を追われてしまった王女とのこと。現在はイマーゴと現実を繋ぐ「不思議な古書店」の店番をしており、案内役としてプレイヤーを導いてくれる。
最後に、五十嵐氏と菊地氏から下記の挨拶があり本イベントは幕を閉じた。
五十嵐氏:ずっと温めていたキャラクターを皆様にご紹介することができて喜んでおります。今回、これくらいぶっとんだ感じのことも考えられるんだということを見せていきたいと思っていますので、是非、『リボルバーズエイト』を体験して面白さを味わっていただきたいと思います。
菊地氏:五十嵐さんとの出会いから始まったこのプロジェクトをようやく発表することができました。先ほども申しましたが、自分で狙った戦術がハマったときの痛快な気持ちをより多くの方々が体験できるようにする。そのためにゲームをデザインし、キャラクターを練り上げてきています。ここからは、ユーザーの皆さんと共にゲームを作り込んでいければと考えまして、今回βテストを実施させていただくことにいたしました。ですので、是非ご参加いただいてたくさんのご意見を寄せていただければと思います。よろしくお願いします。
(取材・文 編集部:山岡広樹)
■『リボルバーズエイト』
©SEGA
会社情報
- 会社名
- 株式会社セガ
- 設立
- 1960年6月
- 代表者
- 代表取締役会長CEO 里見 治紀/代表取締役社長執行役員COO 内海 州史/代表取締役副社長執行役員Co-COO 杉野 行雄
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1916億7800万円、営業利益175億3900万円、経常利益171億9000万円、最終利益114億8800万円(2023年3月期)