【決算カレンダー】今週末よりゲーム株の7～9月の決算発表シーズンがスタート　IP許諾で伸長するコーテク、新作動向が注目されるAiming

2018年7～9月の決算発表シーズンとなり、ゲーム株の決算発表も今週末19日のベクター<2656>とモバイルファクトリー<3912>の発表を皮切りに来月中旬まで続々と発表されることになる。

今回の記事では、まずは今回の発表シーズンの序盤となる10月中に決算発表を予定している銘柄を取り上げる。ちなみに今回の決算発表では、9月決算銘柄が本決算を迎えることになり、この前半分ではサイバーエージェント<4751>が本決算発表を予定している。さらに、11月発表分についても言及すると、コロプラ<3668>やオルトプラス<3672>、アクセルマーク<3624>、そして新顔のバンク・オブ・イノベーション<4393>などが本決算発表となっている。

また、10月の発表のピークは月末31日で、この日はenish<3667>やガンホー<3765>、ドリコム<3793>、マーベラス<7844>、コナミHD<9766>といったところが決算発表を予定している。

なお、Social Game Infoでは、この決算発表シーズンも決算記事を随時更新していくほか、決算説明会のレポートも引き続き、リソースの許す限り行っていく方針だ。
 

【注目銘柄①】コーエーテクモHD<3635>

10月9日に第2四半期累計（4～9月）の連結業績予想の上方修正を実施しており、営業利益は従来予想の29億円から45億円へと大きく上ブレした。そのけん引役と言えるのがIP許諾タイトルで、『新三國志』や『真・三國無双 斬』の国内外での配信によるロイヤリティ収入が特に利益面を大きく押し上げている。9日に発表した開示資料では全体業績としての修正数字のみが明らかになっている状態だが、今回の決算発表でこのIP許諾によるロイヤリティ収入がどのくらいの規模感となってきているのか、まずはじっくりと確認したい。
 

【注目銘柄②】Aiming<3911>

発表される第3四半期（7～9月）の数字は、会社側想定通りの厳しい内容が予想されるが、新作関連でこの第3四半期期間中に大きな動きがあったのが注目のポイントとなる。1つはスクウェア・エニックスと共同開発を行っている『ゲシュタルト・オーディン』が8月30日に発表されたことで、こちらは現状のプロモーション展開から見て、第4四半期期間中のリリースとなることが予想される。また、9月28日にマーベラス<7844>と新作スマホゲームの共同開発契約を締結したことも注目される。来期以降をにらんだ動きとはなるが、『ログレス』シリーズを生んだタッグがどのような取り組みを進めていくのか、その推移を見守っておきたい。

 

発表予定日	コード	会社名	決算期末	種別
10月19日	2656	ベクター	3月	2Q
10月19日	3912	モバイルファクトリー	12月	3Q
10月24日	3938	LINE	12月	3Q
10月25日	3635	コーエーテクモHD	3月	2Q
10月25日	4751	サイバーエージェント	9月	本決算
10月26日	3632	グリー	6月	1Q
10月26日	3911	Aiming	12月	3Q
10月26日	4816	東映アニメーション	3月	2Q
10月26日	9478	SEHD＆インキュベーションズ	3月	2Q
10月29日	4348	インフォコム	3月	2Q
10月29日	9697	カプコン	3月	2Q
10月30日	6758	ソニー	3月	2Q
10月30日	7974	任天堂	3月	2Q
10月30日	9438	エムティーアイ	9月	本決算
10月31日	2497	ユナイテッド	3月	2Q
10月31日	3667	enish	12月	3Q
10月31日	3688	VOYAGE GROUP	9月	本決算
10月31日	3765	ガンホー	12月	3Q
10月31日	3793	ドリコム	3月	2Q
10月31日	4644	イマジニア	3月	2Q
10月31日	4689	ヤフー	3月	2Q
10月31日	7844	マーベラス	3月	2Q
10月31日	9437	NTTドコモ	3月	2Q
10月31日	9766	コナミHD	3月	2Q