DeNA、MaaS分野における技術開発を行う横断組織「モビリティインテリジェンス開発部」を発足

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、MaaS(Mobility as a Service)分野における技術開発を行う横断組織、モビリティインテリジェンス開発部をオートモーティブ事業本部内に発足させたことを発表した。

DeNAのオートモーティブ事業本部は、「あらゆる人やモノが、安全・快適に移動ができる世界を。」をコンセプトに、DeNAがこれまで培ってきた「インターネット×AI」の力によって、日本の交通システムにイノベーションを起こし、交通システム不全という社会課題の解決を目指し、2015年6月に発足した。現在では次世代タクシー配車アプリ「タクベル」、日産自動車との無人運転車両を活用した新しい交通サービス「Easy Ride」、個人間カーシェアサービス「Anyca」、完全自動運転車両による交通サービス「ロボットシャトル」などのサービスを展開している。

本開発部は、DeNAオートモーティブが展開している各サービスを横断して技術開発をおこなう組織。特化する領域としては、交通需要予測、走行経路の最適化などのアルゴリズム領域から、地図データや位置情報ビッグデータの分析基盤などのクラウド領域などが対象となる。AI、クラウド、ITS分野での専門性の高いエンジニアが一つの組織として開発を行うことで、相互に関連する技術課題を迅速かつ低コストで解決し、各サービス共通で使用できる交通不全の解消に必要な移動最適化機能(「モビリティインテリジェンス」と定義)を提供する。

これまでも各サービスごとに技術開発を行ってきたが、本開発部の発足により、MaaS分野において幅広くサービスを展開しているDeNAならではのノウハウや技術を蓄積・展開することで、各サービス単体では得られないシナジーを生んでいくこと目指すという。

なお、今回新設するモビリティインテリジェンス開発部は、長谷 歴(はせ れき)氏が部長に就任する。今後は、本開発部の人員をさらに拡大予定で、DeNAオートモーティブの基幹システム開発を支えていく方針だ。

※MaaS(Mobility as a Service、マース)…ICTを活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を1つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ新たな「移動」の概念のこと。
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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